無意識日記々

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次に歌う曲がバレバレなのが難

「アルバム完全再現ライヴ」というのがいつからか流行っている。恐らく、メタル界ではメタリカのMaster Of Puppetsあたりが火付け役(初っ端ではないにせよ)。そのメタリカが来年英国のダウンロードフェスティバルで1991年の「Metallica」、ブラック・アルバムの完全再現を敢行するらしい。光が小学生の頃枕元で聴いていたあのアルバムである。どうせなら発売20周年の今年やりゃあよかったのにとも思ったが、これで完全再現のブームにも一段落つくのではないかな。

もし光のアルバムで完全再現ライヴをやるのであれば、どのライヴがいいだろう。Hステなんか凄い事になりそうだが私はUtaDAの2枚を推したい。理由は結構実務的なもので、要はそれを完全収録したライヴアルバムをリリースしたいのだ。

今、EMIのレコード部門がユニバーサルに買収され、UtaDAの音源も同じ傘下になる事から扱いが簡便になるような錯覚に陥るが、多分事はそう単純ではないと踏む。実務レベルでは何も変わらない、というか変えるには時間が掛かるからだ。

EXODUSとThis Is The Oneは店頭在庫はまだまだあるようだが、契約の終了したアーティストの作品なのだから実質廃盤だろう。恐らく、今後光がEMIのアーティストとして英語圏で売れた場合は、便乗してあの手この手のコンピレーションをリリースして稼ぎにかかるであろうことは、Utada The Bestの経緯からして想像に難くない。それまでに担当者が変わっていてくれればいいんだけどね〜。

そうなった時に光にまた不買推奨と受け取られかねない表現をさせるのはしのびない。余談だがあの時光は買うなとは一言も言っていない。ただある程度はそういう見出しで紹介されるだろうな、という感覚もありつつの書き方ではあったが。余談でした。

であれば。EMIのアーティストとして、2枚のアルバムのライヴ・バージョンを録音しそれをリリースすれば旧ユニバーサルの音源を買う必要はないという事にならないのだろうか。ちょっとややこしいが、レコード会社が握っているのは原盤権といわれるものであって、実際に録音された音、音源の管理と運用についての権限なのだ。一方、もっと抽象的な詞や曲といった概念としての著作物の権利は依然アーティスト側がもっている。その為、たとえまるっきり同じ楽曲であっても、新しく録音した"音"に関しては旧レーベルが口を挟む事が出来ないのだ。ライヴ・レコーディングすれば、堂々とEMIの作品として販売できる。

単純に、リ・レコーディングすればリリースできるのなら別にライヴである必要はないが、単純にファンとして完全再現なんてものに立ち会ってみたいという願望がある。企画の性質上、そんなに客来ないだろうし。

それぞれのアルバムの10周年記念位で、ライヴハウスでファンを集めてスペシャルギグを開催して公演収録してリリースするのがリズムとしてはいいか。でもEXODUSの10周年って2014年、たった3年後なんだよね。流石にこれじゃ光の復帰に間に合わないかな〜。しかし、もうそんなに経つのか。