無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

いつまでも、どんな時でも。

今夜23時からは先週に引き続きラジオNIKKEI宇多田ヒカル特集である。radiko.jpで聴ける人は是非この特集で光29歳の誕生日最後の1時間を祝おうではありませんか…って普段言わない台詞を言うのは恥ずかしいな。ツイートとチャットで実況する予定です。寝ていなければ。

と言っている傍から危うく眠り落ちそうになった。いやはや。

で、「キプトラって曲は何を言いたかったのか」という設問の話だったな。それが窺えるキーセンテンスはどこか、という。

勿論いちばん言いたいのは『keep tryin', tryin'』で、それは揺るぎないのだが、ただの「頑張れ」ではないヒカルならではのメッセージの在処を突き止めたい訳だ。

確かにこれは、聴き手ひとりひとりが思う箇所でファイナル・アンサーだ。それはそれでいい。というかそうでなくてはいけない。あなたの心に響いた一文があなたにとっての価値なのだから。

というようなことを、Keep Tryin'は言いたかったのではないか。

なんだかキツネにつままれたような気持ちだが、確かにこう歌っている。

『どんな時でも価値が変わらないのはただあなた』

この1行が私の思うキーセンテンスであり、その解釈は今披露した通り。そのすぐあとに『少年はいつまでも いつまでも片思い』と続く。確かに、両思いではないかもしれないけれど、あなたの心に熱くたぎる気持ちを大切になさい、それがまず出発点、それがなければ始まらないし、それはいつまで経っても変わらずあなたの心に生まれ続ける感情なの、もっと言えば、いつまでも変わらずあなたの心に生まれ続ける感情を情熱と言うのよ、その『いつまでも』を、いつまでも変わらず大切にして、そう歌いかけているように思うのだ。

斯様であるから、ここにある『少年』とは具体的に若い幼い男子を指すのではなくて、片思いに心を窶すような、いや心ときめくような、そんな瑞々しい心の在り方を指している。それを伝えたくて光は、実際の少年だけではなくてお父さんあなたもだよ、お母さんあなたもだよ、お兄ちゃん、車掌さん、お嫁さんあなたもだよ、と歌いかけているのだ。それもこれも、どんな時でも価値が変わらないあなたこそが、情熱の在処そのものだからなのよ―なんでいつの間にか女言葉になっていたのか自分でもよくわからないのだが(眠いのだ)、そうこの歌詞を解釈する私からすればやはり『どんな時でも価値が変わらないのはただあなた』こそが、この曲Keep Tryin'のキーセンテンスであると思うのだ。

そして。さて韻の話に戻ろうか。このキーセンテンスの前段で露払いとして現れるのが、恐らく初めて聴いた時誰もが己の耳を疑った『どんぶらこっこ』だ。次回は、ここから話を始めるとしますかな。