無意識日記々

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Utsu-ku-shiki Sekai

日本のアニメは国際展開が著しいが、なかなかその実態の情報は門外漢に入ってこない。恐らく、この文化を最も支えているのが海外の違法公開サイトだからだろう。有料ではなかなか購入する機会がない中、物凄いスピードで各国の言語に翻訳された字幕をつけて次々と公開されている。あのスピードをオフィシャルで出そうと思ったら難しいだろう。ボランティアの強さとでもいおうか、こういうのは多数の利用者の中からひとりでも出てくればよい。"志願者"というのは必ずといっていいほど居るものだ。

果たしてEVAの国際的人気は如何程のものなのか。ゲームのキングダムハーツはヒカルが日本語版と英語版の両方を歌った。最初からそういう国際展開を睨んだ構図だったか。EVAは今独自企業が牽引する所に大手の宣伝媒体が乗っかる形で動いている。海外でも同じように展開したがるエージェントが現れるかどうか。

つまり、その際主題歌の扱いはどうなるだろうという話だ。J-popファンもそうだが、ジャパニメーションファンもそれが"日本製"である事に価値を見いだしている節がある。無理に自国語で歌詞のわかる歌を歌ってくれなくても、寧ろ日本語の歌である事に価値を見いだす。それなら無理に差し替える必要はない。

キングダムハーツの場合は相手にするマーケットの大きさが違う。ライト層を取り込む事、日本がどうのというのを気にしない人たちも相手にするのが条件である。EVAが将来そのレベルのコンテンツになるならば、Beautiful Worldの英語版も作られるかもしれない。その時の機運、タイミング次第だが。

そう考えると、もしEVAQでBeautiful Worldが英語バージョンで披露されるような事があれば、逆にそれは映画自体の国際展開も示唆する事になる。そうなったら序破はどないすんねん、となるけれどそこは後から差し替えても大丈夫な構造になっている。BWPbAMは特にオリジナルより洋楽寄りなので英語で歌ったらハマるだろうね。

とはいえ。ヒカルからしたら光やPassionと違い英語版を全く想定していなかった楽曲に英語詞をつけるのは技術的にも心情的にも難しそうだ。それなりの必然的な理由がみつからない限り、英語版BWの登場は妄想の域に留まりそうである。