無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

時代とメディアの橋渡し

さて今週はEVAQカウントダウンウィーク。残り5日となった。週末は金曜日にTVで破と、EVAQの冒頭6分38秒が流れるらしい。このblogで来週以降どこらへんまでネタバレしながら書くかは悩む所だ。ヒカルが関わっているとして、土曜日即日配信ともなれば触れない訳にはいかない。だが読者が全員今週末のうちに映画を見れるはずもなく。難しい。

関わり方にもよる。巷間最も予想が多いのは当然ながらBeautiful Worldの新しいリミックスだ。そうであるなら破がそうであったようにヒカル自身は前面に出てくる必要はない。この映画は長いプロジェクトだから2010年中に大方の話はついていてもおかしくはない。ぽんっと配信のスイッチだけ押して再び沈黙すればいい。今もう十日間ほど沈黙してるけどね。

そういえば、幾ら自信がある時でもヒカルは新曲を出すにあたっては緊張してる筈だ。話がEVAとなれば尚更。今頃皆の反応を気にしてドキドキしているかもしれない。兎に角この曲の影響力は大きい。アニメファンを宇多田ファンに仕立て上げ、J-popファンをアニメファンに塗り変えたその力。それまで宇多田なんてと思っていた人もBWで目の色が変わり、それまでアニメなんてと思っていた人の目を見開かせた。今まで人気の高い主題歌というのは幾つもあったが、ここまで世界の色を塗り替える力を見せつけた例も珍しい。他に何かあったっけ…嗚呼、Kingdom Heartsの光とPassionがあったか。

今のアニメ映画業界の隆盛とJ-popの衰退は較べるべくもない。そもそもJ-popという言葉自体耳にする機会がめっきりすっかり減った。流石にジャンル名としては賞味期限だろうか。20年も保ったとすれば大したもんだけど。日テレでの序の放映時に「これはアニメではない。エヴァである。」という違和感ありまくりのキャッチコピーが流れたが、まだまだこのコピーを必要とする層が日本には多いのか、それともTV版制作スタッフがいちばんズレているのか、いずれなのかはわからないが、そのズレを是正する役割をいちばん託されているのが宇多田ヒカルというブランドであろう事は疑うべくもない。それは、恐らくJ-pop世代の最後の砦みたいなものになるかもしれない。その砦は、守るものというより一旦壊して新しく作り替える為のものでは、あるだろうけど。いずれにせよあと5日。状況は整ってきた。