無意識日記々

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ヒカルの英語ツイートを受けての話

まだ数字を見ていないが、EVAQの動員は落ち着いてきただろうか。内容が内容だけに、リピーターは一部の熱心なファンにとどまり、ロケットスタートから比すればさほどでない数になるとは予想する。それが、どれ位の割合でどれ位熱心なのかが重要なのだがそれが今は若干見え難い。

ヒカルの桜流しも同様で、話題性抜群の中ロケットスタートを切ったがそもそも本来チャートに乗るような性質の楽曲ではない。EVAQ同様、入れ込める人たちにだけ反応がある状況に落ち着いていくだろう。

恐らく、だからこそヒカルは売上が気になるのではないか。社内にも「こんなコアな曲でいいのか」という議論があったのかもしれない。今や世界規模での契約を結んだアーティストであるから、各国での動向も気になるだろう。当然、各地でEVAQが上映されているか否かが重要なファクターなのだが、逆に映画公開のない、あっても小さい国や地域での売上というのは、楽曲の社会的パワーを推し量る意味ではより参考になる。純粋なる楽曲への評価。日本以外の国での好調は、ヒカルをすっかり上機嫌にするだろう。

オフィシャルサイトに英訳詞を載せたという事は、Beatiful Worldに引き続き桜流しも英語版は作らない、用意されていないという意味だろう。ここが、最初っから世界展開を前提としているキングダムハーツシリーズと違う所で、あクマでもEVAシリーズは日本国内主体のコンテンツでありテーマ曲も当然日本語で歌われる。第一タイトルが日本語だし。英訳詞の存在は、そのまま桜流しとEVAQの国際的な立ち位置と、更にその微妙な違いを映し出しているといえそうだ。

今や宇多田ヒカルは、EMI全体と契約を結ぶアーティストである。もしかしたら日本と他の国では異なる契約の結び方をしているかもしれないが、いずれにせよこれからは日本語曲を発表する度に日本以外の国のファンに対する対応を一考する必要に迫られていくかもしれない。かといって日本語アルバムを作った時にブックレットに12曲分の訳詞を書き下ろして掲載するかといわれればそこまでするかどうかはわからない。英語詞バージョンを作るとなれば更に別の話になる。ひとまず、楽曲とビデオグリップの配信から始まった桜流しについては歌詞と訳詞をサイトに置いておく事で事態は格好がついている。次は、DVDシングルがどういう体裁でリリースされるか、だろう。

このDVDシングルの立ち位置は当初より悩ましい。12/26という日付は、狙い通りなのかやむにやまれずなのか。どれ位の売上数を見積もっていて、それに応じてどれ位の出荷数にするのか。今のところ目処は見えない。

例えば、あのEVAQの映像をふんだんに使ったショートVer.を同梱するだけで売上は2倍位になるんじゃないかと思ったりもするのだが、今回はそういう事をしてくる気配はないな、うん。

売らんかなではない。といっても、ポスター特典をつけるなどして余念はない、ようにも見受けられる。チャートアクションが判明するのは年明けになるか。まぁそれまでは余りこの話について深入りするのはやめておく事にしようかな。(←エントリー・フラグ?)