無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

「KUMA POWER HOUR」第1回

感想を書くと言っても番組中のツイートを纏めるだけになりそうだな…まぁ、いいか。

聴いた後の感触の話だが、何だかこれは「火曜の夜」に聴きたくなるタイプの番組ではない気がする。皆が皆平日の昼間に活動し土日は休むサイクルで生きている訳ではないし、ラジオというメディアは寧ろ長距離運転手など夜間に活動する層を大事にするのだからそういった"多数派の一週間のサイクル"を当てはめて考えるのはやや無理があるが、それでもこの空気は火曜夜としては異質な感じがする。実際、今の私は今が水曜の朝だという感覚がない(笑)。どちらかといえば、木曜の深夜あたりにやってくれるとちょうどいいテンションではないか。

で、具体的にどんなテンションだったかといえば、実際に聴いた方ならおわかりの通り、大昔のトレボヘから較べると随分と落ち着いた、アダルトな雰囲気だ。BGMは喋った後に付け足したのか流しながら喋っていたのかは定かではないが、サックスの音色がしなやかに鳴り響くとかそこまで徹底してくるとは予想外だった。やはりというべきか何と言うべきか、英語のトークもところどころに挟み込んでくる。日本語で言った事を英語で言い直したり、英語で言った事を日本語で言い直していた気がするが、このノリはまさに「皆が思い描くInterFMによるInterFMらしい番組」だといえる。そういう意味では、番組を受け取った側はとてもやりやすかっただろう。

それにしても、徹頭徹尾音楽番組である。ここまでトークの内容が曲紹介に終始するならば、妙な話だが宇多田ヒカルファンより音楽ファンの受けの方がよくなる雰囲気だ。となると、選曲さえ出来ればDJはヒカルではなくても番組が成立しそうで若干怖い。第1回だからなのかメールの紹介などもなかった。このままのフォーマットだと、今後も殆どそういったセクションはなさそうだし、あっても音楽の話のメールを、という事になりそうだ。番組で採用される為には曲の話題を振った方がよいかな。

ヒカルでなくてもいい、といってもこういう選曲が出来るのはヒカルしか居ない、というか、実にらしい選曲だ。私にとっては知らない曲が殆どで、一部は名前も聴いた事がない程だったが、曲調を並べてみればやはり統一感がある。ここは昔から変わっていないが、ジャンルという概念がないんだなぁ、と思わせる。それを踏まえた上で敢えて言わせて貰えれば、随分と偏った、狭い所を突いた選曲だったようにも思う。宇多田ヒカル好き好きストライクゾーンはここらへんかな、という見当が大体つく…というのならAtoms For Peaceの名前位は挙げとくべきだったな私…。


ともかく、聴いて楽しめたのは事実だし、少なくとも関東では滞りなく一時間聴いて過ごせたので、まずはその点に感謝。あな、有り難や。