無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

playbutton

そういえば「playbutton」がメモリーテックから発売になってもう3年近く経つのな〜。最近ではすっかりノベルティのひとつとして定着している感がある。

この日記で取り上げるのは初めてかな。あまり興味がなかったもので。「playbutton」は音楽ファイルがプリインストールされた缶バッジ型の簡易音楽プレイヤー。大体そう説明するのだが、寧ろ逆からみるべきで、売られている主体は音楽ファイルで、オプションとしてプレイヤーがついてくる、と言った方がいい。

私も買った事がないのだけど、つまり買ったその場でイヤフォンを差したらすぐに曲が聴ける、という代物なのだ。最大で80分まで収録でき、価格は高くても3000円程度。要はCDと同じ値段以下である。

よくよく考えたら、この規格、色々と凄く惜しい。今音楽を買って聴く手段で最も手軽なのはiphoneからiTunesStoreで直接ダウンロードする事だろうが、なんだかんだで初期設定が煩わしい。アカウント登録してクレジットカードかプリペイドカードの番号を入力して、と。それに較べてplaybuttonは、買ったその場でイヤフォンを差すだけで聴ける。手軽さという面ではなかなか秀でている。

2年以上経ってもなかなか普及しない、というか最早ノベルティとしての地位に落ち着いていると言った方がいいので、これがそのまま普及するとは考え難いが、今後を考えるヒントにはなる。

例えば、これが一曲300円でコンビニに置いてあったらどうなるか。プレイヤーである前に缶バッジなので、それ単体でもグッズとして価値がある。

具体的に考えよう。アナ雪の主題歌れりごーがプリインストールされていて主人公2人、だっけ?の絵が描いてある缶バッジ型プレイヤーが映画館のグッズ売り場やコンビニ、おもちゃ屋や書店などに並んでいたらどうなるだろう。これはかなり売れるのではないか。なかなか外出時にイヤフォンを都合よく持っている事はないかもしれないから隣に100円のでもいいからイヤフォンを置いておいた方がいいかもしれない。兎に角、買ったその場でややこしい手続きなくすぐに聴けるのだ。うーん、売れたんじゃないかな。それとも既にあるのだろうか。その前に300円が無理かもしれんが。


でも、大体イメージは共有出来たんじゃないかと思う。実際は、電池とか、ファイルが吸い出せないとか、かなりの欠点がある為playbuttonそのままでは難しいのだが、やれアカウントだやれCDからエンコードだとややこしい手順を省いてすぐに曲が聴けるというコンセプトは見習うべき点ではないか。なんだか、オルゴールの時代まで戻っているような感じだけれど、テレビは電源を入れてチャンネルを回せばすぐ娯楽なのだから、音楽プレイヤーもそういう操作性があれば、ソフトがもっと普及するんじゃないかと。


こういうのを宇多田陣営が使ってみるとしたらどんなアレンジメントが考えられるか、という話をしてみるつもりだったのだけど案の定前フリが長くなってしまったのでまた次回。