無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

検索エイジ

インターネットのアーカイブスというのはいびつなもので、例えば60年代や70年代のレアなテレビ出演映像はすぐに観れたりするのに、90年代前半のツアー日程のようなデータはなかなか手に入らない。これは、インターネットが普及し始めたのが90年代後半からな為で、この、黎明期直前という時期は結構微妙ではある。

Youtubeを眺める度に、文化遺産だなぁと痛感する反面、なぜこれを著作権保持者がやらないのかと不思議になる。動画を5分15分単位で並べ、CMを15秒30秒くっつけるだけで十分元がとれると思うのだが違うんだろうか。今は、民間の有志が昔の映像を自主的にエンコードしてアップロードしてくれている。そもそもこういうレトロなアーカイブスは、権利者もマスターを所持していないケースも多く、セルDVDでさえ民間から録画素材を提供して貰ってるなんて事もあったりするんだから、それはそれで自然な事だ。

もし今自分が小さいこどもだったらどう過ごしていただろうか。KING CRIMSONBLACK SABBATHのデビュー時の動画が観れる。一日中浸っている気がする。
一方で、何のガイドもなしにアーカイブスに辿り着けるかというとそんなでもない訳で、ここで効いてくるのはサジェスト機能だ。

Amazonのおすすめ商品も精度が高いが、Youtubeの動画紹介もなかなかに心憎い。じゃあそれも観てみたい、というのが居並んでいる。これを見ていると、最初に検索される動画より常に二番めに推薦される動画の方が分がいいんじゃないかとすら思えてくるほどだ。

いつも直接的に検索しているので、そういえばピンと来ていなかったのだが、他からの検索でUTUBE内に辿り着く人はどれくらい居るのだろう。案外少ないのではないか。

「くま」というキーワードで検索してもそもそもPVがない。会社訪問動画をすすめられても苦笑いするだけだろう。いちばん多そうなのがBeautiful Worldだが、これも無い。なんか肝心なところが抜けている。

やはり、UTUBEは直接やってくる人が多いのだろうか。だとしたら、最初の一歩、「宇多田ヒカル」と検索してもらえる機会を増やさないと、なかなか皆に覚えていてもらえない。

その為にどうすればいいか、というのがいちばん難しい。例えば暇な休日に、UTUBE全曲観てみるかと思ってくれる若い子がどれくらい居るか。できるか。そこをまず盛り立ててから復帰した方がいいようにも思う。次に復帰したタイミングで、大量に宣伝があれば、検索数やアクセス数も増えるだろう。そこでどれだけ歌が聴いてもらえるか。

元々、ヒカルの歌は熱心な音楽ファンが好む性質のものが、なぜだか一般大衆を相手にした音楽になっていた。このミスマッチの中、次の世代をどう受け入れていくのか、やっぱりこれも難しい。何かいい案ないかねぇ。