無意識日記々

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先行試聴会の"使い方"

最近試聴会って流行ってるの? 先週末には林檎姐さんがやってたし、明日はGLAYなんだってさ。関わりのあるアーティストたちが立て続けにとなるとなんとなく気になる。

双方ともその様子をWeb生中継するそうな。今やスマートフォンのアプリも出揃って、徐々にワンセグよりWeb生放送の方が人気を得ていくかもわからんね。あんまり大手の広告宣伝がないっぽい、特に、地上波TVで果たして広告を打っていくのか(既に打たれてても私は遭遇機会が少ないので知らない)という疑問があるので大きな潮流になるかはわからないが、アマチュアがそれなりに楽しみ方のレシピ(弾幕とかね)を取り揃えた後、レコード会社や出版社といった全国販路網を確保している規模の企業が乗っかって来ているのが今の段階だろう。

試聴会×Web中継と今きくと、まず「宇多うたアルバムのは中継あるの?」というのが気にかかる。多分無い。アーティスト本人も来ないし、注意事項を読んでもクローズドである事が窺える。それに、ファン層の気質からして少人数で顔を晒されるかもしれないとなると忌避したがる人も少なからず居るのではないかと思われる。「カメラが入るんだったら応募しないわ。」と思った読者が今も居るんじゃないかな。どっちにしろ来月には聴ける音源なんだし、試聴以外の目玉はなさそうだし…。

そこが問題でもある。本当に純粋に試聴だけなのだろうか。林檎姐さんにしてもGLAYにしても、ご当人の露出など、プロモーションとしてがっちり脇が固められている。その柱としての試聴会という位置付けだ。極端な話、試聴というのはファンにとってついでに過ぎず、それ以外の付加価値が目当てだったりするかもしれない。


そもそも論から言ってしまうと、果たして今の時代に"先行"試聴会というのはニーズがあるのだろうか。これも極端な話、新譜を聴いた時にまず何をするかといえばSNSでの感想の共有である。もし仮に、先行試聴での感想を拡散できないとすればこんなにもどかしい事はない。この度の宇多うた試聴会については、この手の取り決めがまだ何も知らされていない。そこが引っ掛かる。

望むならば、先行試聴会参加者はSNSで評価を拡散してもよい、寧ろじゃんじゃん書いちゃってくれと奨励された方がやりやすい。逆に、それが発売日前プロモーションの柱なのかな、と思ったりもする。発売前からAmazonレビューが賑わうのは現行ルール的にアリだったかどうかはわからないが、評論家やレコード会社のでない、生のリスナーからの反応はプロモーションに大きく影響する筈だ。

そういう事をするなら、生中継もしないクローズドな試聴会も意味があるだろう。参加者は特権的に新譜の内容を把握して、優先的にアクセスを増やす事が出来る。アフィリエイトなどが絡むとややこしいから手法に制限が出てくるかもしれないが、こういった地道なWebマーケティングの影響力を測るにはなかなかいい機会かもしれない。暫し、続報を待とう。まずはラインナップの発表からだとは思うが。明日かな?