無意識日記々

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でも今日はゴジラ松井の誕生日。

母方の実家が兵庫だったから、という訳ではないが95年からのオリックスの試合はずっとテレビ観戦していた。グリーンスタジアムに行った事もある。勿論お目当てはイチローだった。あれから20年。未だに彼は現役のメジャーリーガーだ。

これがどれ位凄い事かというと。95年96年といえば伊達公子の絶頂期で世界ランク4位まで上り詰めていた頃だ。その後彼女は引退し、13年のブランクの後現役復帰、まもなくこのセカンドキャリアはファーストキャリアの期間の長さを上回る事になる。なお、最近の彼女の様子はあまり記事として取り上げられていないだろうから補足しておくと、怪我により前年までのランキングポイントを次々失い、現在国内の国際下部大会に出場して時期を窺っている。まだまだ闘志は衰えていないようだ。相変わらずギリギリの戦いを強いられているようだけど。

兎に角、イチローは、世界テニス史上に残る"鉄人"がプレイをしていた時もプレイをしていなかった時もまた戻ってきた時もずーっとプレイをし続けていた。数々の記録をもつ彼だが、やはり最も偉大なのは、胃潰瘍以外で全く怪我で欠場せず、かつメジャーリーガーとしてのクォリティーを保ってプレイし続けてきた事だと、ずっと見てきていた私は思うのだ。

後世の人は、この"超鉄人"の記録を数字だけ見た後に彼の容姿を動画で確認してそのあまりの華奢さに驚愕するだろう。メジャーリーガーのレベルでいえば、全く身体的素養に恵まれていなかったこの伝説的なプレイヤーが如何にたゆまぬ努力で心身のケアを行ってきたか、想像を絶する。

私は、スポーツなんてたかが貴族の暇潰し、だからこそ人生を賭ける意味がある、と思っているが、だからこそ本来の基本である「心身の健康の為に」という最重要点を無視してはならないと思う。多くのプロスポーツ選手が心身を疲弊させていくのをみるにつけ、常に心の中で突っ込むのだ。健康あってのスポーツでしょうが、と。

イチローは、つまり、1日も欠かさずその"スポーツの基本中の基本"に忠実であり続けてきた。それだけだ。そしてそれこそが最も偉大な彼の業績である。

ファンとしても、毎日試合に出てくれるというのは、本当に楽しい。毎日、今日は彼がヒットを打ったかな、打ったな、ああダメだったかこのピッチャー苦手だもんねぇ、とほんの2、3分の楽しみだが、毎日楽しみを提供してくれる。打てなくてガッカリするのもまた楽しみだ。相手ピッチャーのファンからしたらイチローを抑えた日という事で喜ばしいだろうし。

私がこうやって"コンスタントさ"にこだわるのも、イチローの与えてくれたこの"毎日の楽しみ"というのが大きい。たとえどんなにとるにたらない、つまらない事でも何かアウトプットを受け取れるのは"楽しい"事なのだ。だから、こうやって出来るだけ毎日何かを書いている。まぁ土日祝日は休んでいるけれども。

アーティストというのは本来予測不能なものだ。だから、Hikaruがこうやって年単位で作品を発表しない時期が続いても、全く、という訳ではないけれど、彼女に対して不満はない。その代わりに、穴埋めの為に、こうやって毎回彼女の話をしている。物足りないのは我ながら山々なのだが、何もしないよりマシと言い聞かせて書いている。まぁ今のところ毎週まとめて読み返してみて、「あぁつまらん」と思う回数はそんなに多くはないので、暫くは大丈夫だろう。ま、ネタが無いんじゃなくて書く気が起こるかどうかだから、どうなるかは全然わかんないんだけどね〜。