無意識日記々

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ブラスって書いた方がよかったか?

ホーン・セクション、来るかねぇ。

読者によっては馴染みが無いかもしれない。要するにラッパ隊の事だ。トランペット、トロンボーン、サックス、ホルンetc... まぁヴィジュアル的には東京スカパラダイスオーケストラを想像してうただければ。打ち込みをやってる人はどうしたって合成音で代用というか、そっちの音を使いたがるからなのか何なのか、ヒカルはあんまりホーン・セクションを使ってこない。最初に思い浮かんだのが"First Love"のデイヴィッド・サンボーン・ヴァージョンだ。オリジナルやなくてリミックスやねこれ。しかもセクションじゃなくてサックス・ソロですね。あの、破裂音満載の華やかなサウンドからは距離がある。

勿論費用がかかるという事もあるだろうが、それを言うならあんなにストリングスを従えたレコーディングはしない。Flavor Of LifePrisoner Of Loveの事ね。そもそもからして、ヒカルの編曲志向にホーンセクションが最初っから入っていないとみるべきかな。

先述のサンボーンのようなケースなら、今後大いに有り得るだろう。リミックスでなくオリジナル・ヴァージョンで、でもだ。間奏部でトランペットなり何なりのソロを響かせる。よい。まぁサックスになると思うけれども。

しかし、ビッグ・バンドとまで言われるような豪奢なホーン・セクションはどうだろうか。そもそも、あまり主流でもない気がする、日本の商業音楽市場では。ストリングスは、特に2003年頃以降は60年代70年代のように"臆面もなく"使われるようになった。邪推だが、クラシックの人たちがポップスを演奏するのに抵抗が無くなったからかな。二つくらい前の世代の人たちだったら音を聴くまでもなく断りそう。偏見かな。そうでもないような。昔は昔。いい時代になりました。

現実的な問題もある、という事か。いざホーンセクションを起用しようと思っても、引き受けてくれる人(たち)が居ない、というのもあるかもしれない。でもまぁヒカルに限っていえば「本当はここに本物のホーンセクションを入れたかったけど仕方無く断念した」みたいなケースは思い当たらない。"You Make Me Want To Be A Man"の時も、スタジオエンジニアアシスタントの男の子だか誰かをひっつかまえて「え、吹けるの!? 吹いて吹いて!」と頼んで(?)演奏して貰った、という経緯があった。まぁこの時は運が良かったのだろうな。なお、どんなプレイだったかは同曲のサビを聴けばわかります。正直、「別にシンセでよかったんじゃ…」と思われる事必至のシンプル至極なラインを吹いてくれていますよ。

何だか話が脱線してるな。

まぁ暫くはヒカルもホーンを使って来ないだろう。「それだったら」という事で逆に、「ホーンしばりのコンサート」をやってみる、というのはどうだろうか。過去のヒカルの名曲をホーン・セクション向けにリアレンジしてライブを敢行するのである。勿論撮影・録音・リリースは必須だ。キャンシーとかトラベとか"劇的に"生まれ変わるんじゃないか。一方ではやとちりやドラマはサックスソロをフィーチャーしてしまえばバッチリだろう。あれ、なぜかDistanceの曲ばかり思いつくな。他意はないぞ。

でも、きっとそういう企画は「出会い」から生まれるものだ。ヒカルがいつかどこかで実際に「この人に私の曲を吹いてもらいたい!」と思える人に出会えるまでは、そういう話にはならないだろうな。


もっとも、ヒカルがサックスを練習してたら別だけどな! …ないかな? ないか。そうか。どうだろうねぇ…?(笑)