無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

バッ・バッ・ガッ・バッ

先週末にはヒカルさんからインスタグラムへの投稿があった。

kuma_power : It sounds like a bad excuse for a hickey, but truly, I got bitten by my badly teething son. 乳歯(奥歯)が出てきてて辛そうな息子に噛まれたんだがキスマークにしか見えない件

この文とともに、それはそれは美しい、デコルテ警察の雨宮天さん(このすばのアクア様の中の人。というかほぼ本人。「雨宮さん演技してください」っていうアレ。)が「すすすすすいません、デデデコルテ見せてもらってもよろしいですか?」と食いついてきそうなくらいに艶やかな胸元にキスマークのような赤みが映える写真が掲載されていた。いやはや、ヒカル以外だったらどうしよう。

日本語の方はまぁ大体英語と同じ意味の事を言っているのだが、なぜわざわざ日本語と英語の両方で書かれてあるのか。我々にとってはお馴染み過ぎるジョークも、一部の記者さんたちは御存知無かったようなので真っ正面から補足しておこう。

英語の直訳はこうだ。
「キスマークの下手な言い訳みたいにきこえるのだけど、本当に、私が、酷く(痛むように)乳歯が生えてきた息子に噛まれた(だけなの)です。」
英語でキスマークはhickey(ヒッキィ)だから、Hikki(ヒッキー)によるHickey(ヒッキィ)ジョーク、というただそれだけの事だ。今までなかなかこういう冗談を言う機会が無かった(そりゃあねぇ(笑))為、ここぞとばかりに英語でインスタグラムしてきた、とこういう訳である。

しかし、そんな気軽な一文にすら色々と読ませる所を置いていくのがHikkiだ。"a bad excuse(下手な言い訳)"に対して"bad teething(酷く(痛むように)乳歯が生えてきた)"の2つを"bad"で繋げているし、"hicky(ヒッキィ)"から"but truly(バッド・トゥルーリィ")にリズムよく繋げ、そこから"badly(バッドリィ")に韻を踏ませている。excuseの"bad(バッド)"、trulyの"but(バット)"、teethingの"badly(バッドリィ)"の三段構成にもなっている。その"badly(バッドリィ)"は直前の"by my(バイ・マイ)"ともリズムよく繋がっている(バイ・マイ・バッ)し、その更に前ね"got(ガット)"は件の"バッド・バット・バッドリィ"の三段構成とも韻を揃えてある。或いはこれを四段とみて"起(バッド)承(バット)転(ガット)結(バッドリィ)"と解釈してもいい。た
だ、次のbittenもbutと子音を合わせにきていたりもする。そしてオチは最初の"sounds"と最後の"son"の音韻を揃えている事だ。非常に綺麗に纏まっている。

別にこれ、ヒカルがわざと韻を踏ませている訳ではなく、ただ自然にこうなってしまっているのだと思われる。作詞家のサガというべきか本能というべきか、書き言葉であってもついついリズムや音韻を考慮してしまう。逆に言えば、それだけ今回作詞が絶好調だったのかもしれない。その余韻のようなものを、この韻スタグラムから…ってなんちゅう誤変換(笑)。そういう訳でございましたとさっ(笑)。