無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

イントゥ・スウィート・ファントーム・ドリーム

『ファントーム・アワー』ではCMが放送されている。民放だから当然なのだが、『Kuma Power Hour』の時はCMといってもほぼ番宣のみだった事を考えると、ほんの少しばかり新鮮である。

今回の制作に関しては、サントリーRadikoが主なスポンサーのようだが、いちばん自社の"商品"を広告しているのはユニバーサル・ミュージックだ。一時間まるまる(ではなかったけど)『Fantome』のよさをアピール。合間に天然水とRadikoの宣伝が入る構成だ。天然水のBGMも『道』だから、あのCMを聴いて天然水と『道』とどっちを買いたくなったかは一度リスナーに訊いてみたい。

商売の話になると途端に下世話な印象を与えるが、それは、大抵の場合「宣伝です」と宣言しないからだ。下ネタトークを隠語と暗喩で固めるのと同様に、直接的な言い方を避けると途端にいかがわしくなる。よく「ステルス・マーケティング」という言われ方をするが、宣伝というものは多かれ少なかれステルス性をもっている。それをそれだと言わない事だ。

しかし、それで誰が困るという訳でもない。リスナーが「騙された」という印象を持たなければ、新しいコンテンツとの出逢いの仲介をしてくれている訳で。宣伝自体は非常にありがたいものなのだ。

今回の各「宣伝」の効果は、たちどころにあらわれるだろう。『Fantome』の売上枚数、「サントリー天然水」の出荷本数、「シェアラジオ」の利用回数。そのどれもを繋ぎ合わせているのが宇多田ヒカルとなると、彼女ひとりで「産業」を担っているのだなと痛感する。実際、今の我々は「好景気」にわいている。まるで80年代のような浮かれ気分。そういうのもたまになら、悪くないかもしれないね。

そして今夜は「NEWS ZERO」の2回目、明日夜はスペースシャワーテレビでヒカルも見たがっていた特集番組だ。まだまだ『Fantome』ウィークは、いや、『Fantome』月間は続いていく。暫くは夢の中みたいだな〜。