無意識日記々

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UMG時代は忘却の彼方へって意味?

で、なぜか「あなたが待ってる」の発売と同日に『忘却』の配信販売が始まった。私の知る限り、事前に何のアナウンスもなかった。唐突にどうしたんだ一体。

これをどう読むかというのは、一口、煩わしい。「あなたが待ってる」のひんやりとした冬の朝を思わせるような素直なメロディーに浸っている人間としては、急に熱気と湿気を投入されたようで違和感がある。まるで今日の天気のように。ホント今日は暑かったわ。

どう解釈したものか。確かに、配信時代にシングルカットも何もないのだからアルバム曲をあらためてプッシュするにはMVを作るしかないのだが、それなら先月何故売らなかった。皮肉な事に、昨夜の晩自分がiTunes Chartを見た時には「あなたが待ってる」は56位、『忘却』は4位だった。全く別のチャートの順位を比較するのに意味があるとは思わないが、あんまりにも差が歴然と出過ぎていて苦笑いするしかなかったよ。

好意的に捉えるならば、援護射撃だ。『忘却』のMVが買えるんだって?どれどれ、観てみよう。あら、THE BACK HORNの新曲が発売されてる、すっかり忘れてた、試しに聴いてみるか、と。こういう展開なら有り難い。

そう捉えないなら、妨害だ。個々のお財布事情には限りがある。今日は『忘却』のMVを買ったからTHE BACK HORNはまた今度ね、で結局忘れられる。そんな余裕なかったのよ、と。250円や400円でそんな遠慮されても、と思うが、そんなもんだからこそ出し渋るんですよ。開き直れない。

どちらのケースが多かったかは知る由もないが、「同日にぶつける」というとどうしたって『Utada The Best』の件を思い起こさざるを得ず、ネガティブな印象が拭えない。普段使わない口調で糾弾したそのレコード会社にレーベルごと移籍し、また今回そこから離れていく。ヒカルに関してはもう来週には、だ。なんか、もうちょっとこう、スマートに転居できなかったものか。

何をどう読むかわからない時は、好意的に捉えておくに限る。どちらにも転ぶのなら、我々にとってメリットのあるエピソードに無理矢理変えてしまえばよい。ヒカルの姿が映ったMVが1日で2つも手に入った。34歳バツイチ子持ちが徹底的にかわいい。僥倖至福である。盆と正月がいっぺんにやってきた気分だ。

…やっぱわざとらしくなるなぁ。まぁ仕方が無い。両方1位を取っていたとしても、このもやもやした気持ちは残っていただろう。余計な事を考えてしまった、という手前勝手な理由で、水を差された気分である。これでこのままEPICに移籍してよいものか。ますます、更なる活躍を願わずにはいられない。ヒカルも目下新しいマテリアルを制作中なのだろうからね。