無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

In my dreams, in my head and…

『Goodbye Happiness』と『愛のアンセム』と『Can't Wait 'Til Christmas』の3曲については「アンチクライスト」な面があるがもう2曲、『嵐の女神』と『Show Me Love』についてはどうか。こちらはイエス、いや、宗教自体が出てこない。母の歌だからだ。

『嵐の女神』が母の歌だというのはほぼ自明だろうが、『Show Me Love』が母の歌だとは直接的には言い難い。何を根拠に、と言われると確かに決定的な要素はない。従って断言はできない。

が、それを伺わせる歌詞がある。『紫の信号』と『Inside My Lavender Dreams』だ。かなり強引だが、この二色、紫とラベンダーは藤色に近い、だからこれは「藤圭子」を現す暗号なのではないかと解釈する。…かなり苦しい。しかし、ヒカルは成人式の折り藤色の留め袖(だっけ?)に腕を通していたし、意識していない事もないかと思われる。

…という風に、今まではかなり強引だったが、『Fantome』がリリースされたことでこの『Show Me Love』の歌詞の意味がよりわかりやすくなったように思えてきたのだ。それでますます、『Show Me Love』が母の歌なのだと確信…まではいかずとも、そうなのではないかと邪推できる領域にまできたように感じられている。

どう読み解くか。『道』の歌詞と比較するのである。

『Show Me Love』の歌詞は『自信の無さに甘えてちゃ見えぬ』とか『自分でしか自分にしてあげられない』『初めて自力で一歩踏み出す』といった「自分の力で頑張れやコラ」というのがテーマだった。

一方『道』は『調子に乗ってた時期もあると思います』『人は皆生きてるんじゃなく生かされてる』と実に謙虚。まさに『Show Me Love』と正反対の感慨が歌われているのだ。これを「6年経った心境の変化」と捉えるか「歌詞なんだからただ単に別々の物語」と捉えるのは自由だが、それを置いておいたとしても『道』が母に宛てた内容である事を疑う訳じゃあないだろう。何がどう対比されている事で『Show Me Love』が母の歌に"なってゆく"かの話は、また次回のお楽しみで。