無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

匿名二層

世界卓球が終わって蛻の殻、と言いたいところだがもう来週にはジャパンオープンが開催されるのでそちらに気分を切り替える。このスポーツにシーズンオフはないのである。ま、こちらは観てるだけなので気楽なもんなんですが。

今大会を振り返るのは余りに語る事が多すぎるので割愛。


最近は皆の感想をチェックするのも手軽なもので、ハッシュタグをワンクリックするだけで済ませたりする。スマートフォンは受け身で使うのに適していてこちらから何かを発信するには向いてない、と思ってきたが、使用者の絶対数が増えれば割合が小さくてもそれなりの数になる訳だ。ぶわっと増えた。

問題だなぁ、と思うのは、昔なら匿名掲示板に書いていた内容をIDつきで、時には本名で書く人が見受けられるとこだ。「場を弁える」というタームがないのかもしれないし、寧ろそれが常識だと思っているのかもしれないが、だとしたらこちら旧世代としては隔世の感がある。まぁ、Facebookで顔と本名を晒して2ちゃんねるで書くみたいなこと書いてる人が居たら「近寄らない」一択になるので、判断材料としては悩まなくていいしそういう意味では有り難いのだが。

「匿名」という言い方には二層がある、という意識も希薄になっているのかもしれない。2ちゃんねるが"匿名掲示板"と呼ばれているのには、そもそもインターネット上では「社会で通用している本名ではない」ハンドルネームというものを使用しているという一層目の匿名性があって、それを前提とした上で元々「どの発言を誰がしたのかわからない状況」を作り出したからだ。

「本名ではない」匿名と、「誰が言ったかわからない」匿名の二層があるのを意識して発言していない人が結構見受けられる。一昔前の匿名性議論(ネットに書き込む時は実名を使えという暴論を書く人がたまに居たんですよ)においてすら、この二層を区別できていない人が居た程なので、今のスマートフォン世代にそこを指摘しても効き目は薄いのかもしれないけれど。

そういう曖昧な状況のまま新しい世代が次々とインターネットに入り始めたらどうなるか、という話は長くなりそうなのでまたいつかという事で一つ。