ipodが音楽ライフを変えたように、10周年を迎えるiphoneも音楽ライフを変えつつある…と書けば聞こえはいいが、前々回書いたように変えているというより衰えさせ始めている、と言った方がいい。他のメディア、他のコンテンツにそのまま"暇潰しの座"を奪われるという意味において。
昔書いたように、私個人の生活は、特段に便利にはなったが基本は変わっていない。ラジオで聴いて気に入った曲を自分のライブラリ（アナログレコード、カセットテープ、CD、MD、MP3…）に取り込み、更に気に入ったアーティストが居ればライブに赴く、という「ラジオ、ライブラリ＆ライブ」ライフ／"RL&LL"のスタイルだ。ラジオはカセットテープで録音していたものがPCで録音するようになり、ライブラリも今やポケットに入るmicroSD数枚に収まっているけれど、基本的なコンセプトは変わっていない。
今後の（というか海外では既に）iphoneの基本はストリーミング・サービス、即ちラジオとライブラリの混合になっていく（なってる）のだろうけれど、如何に無線ブロードバンドが普及しようと"ローカル＆オフライン"の文化は廃れない。上水道網が発達してもペットボトル入りの水は売られているし、電力網に対する電池もしかり。場面々々では"ローカル＆オフライン"が結局は入り用になる。
そういった見方を踏まえて、では今後変化するRL&LLはどのようになっていくかを考えてみたい。以下、次回に続きます。
