無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

say "Don't think, just feel."

なりくんの歌の歌詞をチェックしようと思ってApple Musicを開いたら歌詞がなかった。わざと? いや『Lonely One』は表示されてたし、入れ忘れかな。或いはたまたまこっちのネット接続が切れていたか。まぁまた後で試してみるか。

なりくんの歌は文学性を重視したものにみえるので、歌詞の提示の仕方は重要だろう。とはいえ、目で読む歌詞と、音としてメロディーに乗ってやってくる歌詞は根本的に違う性質のものだ。歌詞を"読ませる"のに躊躇があったとて不思議ではない。

幾つか、耳に残る歌詞もある。インタビューを読まずに聴いていたらどんな感触だったろうかと後悔する位なら最初からインタビュー後回しにしとけばよかったじゃん、と気づいてまた後悔。人生は航海の、いやさ後悔の連続であるわ。

『世界に華を添えたくて筆を執ってた訳じゃない』―ただ素直に心境を吐露しただけなのだろうが、これは何だろう、結果として世界に華を添えてしまった後のセリフだろうか? なお「花を添える」と書くと手向けてるみたいになるのでこれまた違ってくるが、だとしたらこれは世界が滅んだ後の話になる。そこまで考えてはいないだろうな。

斯様に(でもないけれど)なりくんの歌詞に対して論理的に対処すると途端に訳がわからなくなる。「何も伝わらないのに何から伝えればいい?」と言われても、何が何だかわからない。もっと感覚で捉えないと。「もう君はわからなくていい」というのは"Don't think, just feel."って事かもしれない。

このように、理屈っぽいのに論理的でない歌詞はWebに文字として載せるのは分が悪い。この陶酔した(ふりをした)サウンドと歌い方あっての(論理的には)支離滅裂な歌詞なのだ。RIAは、ヒカル同様にプロモーションの中で歌詞をフィーチャーするつもりがあるのなら余程慎重にならないと。言葉尻を云々されたら対処しきれない。

とはいえ、そこまで行ければなりくんが話題になっている証拠であるのだからプロモーションとしては成功だ。嫌われても大丈夫な対策を幾つもの打てるのであるなら強い。ミュージックビデオも作ったんだし、着実に売れてくれればヒカルの顔も立つというものだ。