無意識日記々

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ライブ先行抽選申込を振り返る1

昨日付でCD封入先行抽選予約申し込みが締め切られ、やっと"ライブ狂騒曲"が一段落した。したと思いたい。

全体の空気は兎に角「戸惑いと困惑」である。慣れないデジタルチケットと顔写真登録。よくわからない説明書き。未だに発表されないツアータイトル。静かに混乱したまま応募が終わってしまった。

2つに分けて考える必要がある。ひとつは、顔認証デジタルチケットという今後恒久的に導入されるかもしれないシステムの是非。もうひとつは、今回の応募に限っての段取りの話である。

顔認証&デジタルチケットというシステムに関しては、高額転売対策とそれに付随する空席問題のひとつの解決方法としてはみるべきものがある。今回はまともに説明されていなかったが、担当会社のテイパーズのHP等の記述によれば例えば駅の改札みたいにデジタルチケットをかざして登録した顔写真を呼び出し、それと現在の顔面をカメラで機械認証して入場、という段取りになると推察される。これが想像通り実現すれば紙チケットをもぎりするよりずっと早く入場できそうなので、転売対策云々を抜きにしても導入する価値はある。もっとも、手荷物検査は人力だろうが。

だが、購入者にとってはメリットはその程度だ。顔認証を使うほどのライブコンサートは基本先行抽選がある訳だが、そこでは顔写真登録をする以上一人での応募がベースになる。今回の同伴者登録の複雑さに戸惑った人も多かろうがそれはシステムが「抽選は1人単位。だが特別にペアまでは認めてやる」という設計思想で作られているからだ。何しろ、顔認証なんだから同伴者登録さえできていれば何人一挙に応募しても構わない。寧ろ普通のチケットが4枚までになっている所を上限なしで募集してもいいくらいだ。何しろ一枚一枚顔写真を登録しているので全部各々本人が入場しなければならないのだ。何十枚一挙購入しても転売は出来ないんだから。まぁ抽選高確率で外れるけどね。

で、そういう事まで鑑みるとこのシステム、購入者のメリットはとても小さい。当選確率は均されるかもしれないが、そんな全体の話は関係ない。一人々々にとっては当たるか当たらないか、それだけの事なんだから。勿論、高額で転売されてようがされてまいがこれも別に。大量に買い占めた挙げ句に空席だらけになったらそれは問題だが、高額転売自体、買う人が居るから成立している。それで納得する購入者が居る以上意見のとりまとめは難しい。

殆どの人は普通に購入するだけなのにシステム導入の為にチケット代が増額されているのだとしたら、まぁ取られ損だわな。それをどう捉えるかで顔認証システムの評価は大いに変わりそうだ。