無意識日記々

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謎解きは終わらない。なあぁい。

そう、『Good Night』の1番のBメロは、基本的に語尾をそのまま音程を変えずに伸ばすだけなのだが、最後の『終わらない』の『ない』だけは、『なーあぁぁい』と音程に変化がある。何故なのか。

答は、何の捻りもなく、「サビで音程が動きまくる」からだ。Aメロでしなやかに浮き立つような感情を表現し、Bメロでやや頑なな強張った感情を表現する。掃除をしていたら昔の写真を発見してちょっと嬉しくなっているところからの、「僕と君との隔たり」についてのやや硬い感情の対比。これを経てからの、やや唐突な『Goodbye』が『Good Night』のハイライトである。

実は最初、サビを聴いた時に「Goodbye to Goodbye」なのではないかと疑った。歌詞カードを一瞥してその疑いは一瞬にして晴れたのだが、2番の歌詞で『さよならなんて大嫌い』と歌っているせいもあったかと思う。

「さよならにさよなら」。感情としてはわかりやすい。もうお別れなんてしたくない。『さよならなんて大嫌い』というのは、そもそも別れ自体が嫌なのか、別れ際にさよならと言われるのが嫌なのか判然としない。「またね」だったら気分よく別れられるのに。

しかし現実は、いや歌の中では7回も『Goodbye』と歌って漸く『Good Night』を絞り出す。タイトルが『Good Night』なのになんで『Goodbye』の方を連呼すんねん、というのがこの歌を最初に聴いた時の第一印象だと思うが、その感じは『さよならなんて大嫌い』と言われて更に増す。大嫌いなのになんでそう何度も言ってるねん、と。

それには、歌を冒頭から丁寧に読み直すのが理にかなっている…から今こうして「行間を読む」行為を繰り返してるんだが、話が前後し続けますな。いきあたりばったりで申し訳なく。でもそれもこの歌の醍醐味なんだからという事で続きはまた次回。