無意識日記々

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ふらふら

一口に一億人といってもその数の凄まじさは想像を絶する。いちどきに見たことのある人数は、スタジアムでの50000人位だろうか。その2000倍と云われても、ピンとこない。そんなもんか、ともいえるような途方もないような。

先日も氷室京介が2日間で11万人を動員したというニュースが話題になっていたが、全人口の約1000分の1を集められるってやっぱり凄い。

嘗てはヒカルも千葉マリンスタジアムで33000だっけ? なんかそれ位を動員していた。今でも、セッティングによってはそれ位は集まるだろう。横アリ2日間28000が抽選だったのだから恐らくまだまだ大丈夫だ。

確かに、聴衆の人数自体は音楽のクオリティと直接関係ないのだが、聴衆の側のテンションがやっぱりまるで違う。後ろの方はそりゃ落ち着いたもんだが、それでもなんだかんだで見渡す限りの人波をみるとテンションが上がってしまう。

ただ、ヒカルの場合ファンが彼女に親密さを求める割合が、他のアーティストに較べて大きい気がする。カリズマ性やアイドル性を保つ為に舞台の上で孤高の存在になり、我々はそれを舞台の下から眺めに行く…とはならない。

果たして、ヒカルは今後どのような動員数をあげるのだろうか。地球規模での成功なんか勝ち得たひにゃあとんでもない人数を相手に歌うことになるだろう。スウェーデンのように人口800万なのにコンサートに7万人集まってしまう国もあるし、政情不安などで長らくコンサートツアーなどが難しかった南米の開拓され具合なんかは凄い。世界での成功は、スケールが違う。

UtaDAが売り出されたときも、まずその日本国内での数字の凄さが喧伝された。音楽性云々の前に興味を持って貰わねばならないのだからその順番は当然なのだが、今は世界が"世界の狭さ"を実感し始めている時期でもある。インターネットの普及はいうに及ばないし、再生可能エネルギーが話題になるのも資源の枯渇が視野に入っているからだろう。果たしてこのままインフレ気味に増え、発展していっていいものか、と。

個々人が各々の趣味信条に従って嗜好が分散していくのか、ますます集束が深まっていくのか、人数の力学が今後どちらに向かうかわからない。ヒカルは、そういう状況の中で、マイペースにみえながらも結構敏感にそういった風潮の変化に反応・対応していくように思う。具体的な方法論はわからないが、ライブハウスであってもスタジアムであってもUstreamであっても変わらない何かを、提示してくれるには違いない。