無意識日記々

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宇多田ヒカル60分ノンストップミックス第2弾

ラジオNikkeiの「My Songs」の宇多田ヒカル特集、先週に引き続き第2弾。今回も選曲・曲順の妙に唸らされた。以下の通り。

01. traveling
02. Another Chance
03. サングラス
04. In My Room
05. Can You Keep A Secret ?
06. ドラマ
07. 蹴っとばせ
08. DISTANCE
09. Automatic
10. Eternally
11. 甘い罠〜Paint It, Black〜
12. B&C
13. First Love

約60分のノンストップミックス。トラベからアナチャンへの流れのよさ、キャンシーへの繋ぎ方、テンポ&リズムの配分、キーのそろえ方など、プロからしたら当たり前の基本なのかもしれないが、よく考えられた構成だった。特に、オートマから距離へという曲順は、今までいろんな順番でウタダ曲をシャッフルして聴いてきた私にとっても「その発想はなかったわ」な選曲で目から鱗が落ちた次第。いや全く。

曲順というのはそれぞれの曲の個性の光の当たり方を変化させる。In My Roomなどは普段むびのんの強烈なビートの後に聴く事が多いもんだからついついアンニュイでメロウな側面に耳が行きがちだが、こうやってサングラスの後に鳴らされると存外そのリズムの強さに魅了されたりもする。蹴っとばせからの距離は、前者がアグレッシブな分、後者の爽やかさが更に強調させる。AutomaticからのEternallyは、オートマのメロウな気分を永遠が昇華する形で進んでゆく。うーん、やりおる。

これがノンストップミックスでなければ、また違った曲順となるだろう。それ位、"曲間"というのは大事だ。そこもまた音楽の流れの上にあるからである。前にWild Lifeの感想で「Beautiful Worldから光への曲の入り方が遅い」とプー垂れたことがあったが、それは『It's Only Love』のキメの後でも私の中ではリズムが刻まれ続けていたからだ。そのリズムに合わせて"光"が始まって欲しかったのである。極端に考えてみよう、もしここでMCなんか挟んだものなら、途端に"光"がやりづらくなる。ヒカルの5の時ドラムカウントすら余計だからと足元のランプの明滅でカウントをとった位、この曲の"入り"は大事なのだから。今回のノンストップミックスでは2002年の曲である"光"は選曲候補に挙がらなかった訳だが(番組のコンセプトとして、基本的に10年以上前の楽曲が対象らしい)、次の機会にはこのディスクジョッキーさんがどうやって"光"を繋いでくる
かも見ものかもしれない。私なら…まぁ一曲目にしちゃうかなw