無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

結構お手上げ

『「タイムイズマネー」
 将来、国家公務員だなんて言うな
 夢がないなあ
 「愛情よりmoney」
 ダーリンがサラリーマンだっていいじゃん
 愛があれば』

正直に告白すると、この部分の歌詞はいまだにさっぱりわからない。

構造として、鍵括弧で括られたフレーズと、それに対する反論で成り立っているというのはわかるし、それで言わんとしている事も伝わってくる。なので、意味的に破綻しているとかそういうのではない。

わからないのは、そうだな、まず1つ。歌詞カードでは「タイムイズマネー」になっているが、実際に歌っているのを聴くとどうしても「タイムイズントマネー」に聞こえてしまう点だ。"Time isn't money" だな。時は金なり、に対して時間はお金じゃないと言っているように聞こえる。勿論、今触れたようにキャッチフレーズとその反論で構成されている以上isn'tではなくisでなくてはならないのだから本当はisn'tとは歌っていない筈なのだ。ここもそのまま解釈すれば「字足らず」というのが正解になる。元来、『I don't card about anything』の尺に当てはめるには『Time isn't money』では短すぎる。どこかにしわ寄せ(というかしわ伸ばし、かな)が来る、のはわかるんだがそれにしてもよりによってイズとマネーの間にンを入れるとは…いや私もじゃあどう歌詞を乗せればいいか、っていうと「う〜ん、やっぱりこうする他ないよなぁ」となる。もしかしたらヒカルも、ここは妥協したのかもしれない。

なにしろ、本来の英語で「Time is money」と歌ってしまうと半分以上メロディーが余ってしまう。「Time is money, you know.」くらい簡単に入ってしまう。これでも余るくらいだ。だが、ヒカルとしてはここは英語でなくカタカナで、日本語で書きたかったのだろう。Time is moneyに何か続けるとキャッチフレーズというよりは英語の文章になってしまい、伝えたい事が伝わらなくなってしまう。そして、タイムイズマネーと歌詞を載せると音符が一個しか余らない。その為の窮余の一策としての"ン"だったと考えられるのだ。

2つめの疑問については、また次回ということでひとつ。