無意識日記々

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A&Rとはアーティスト&レパートリーの略です

梶さんはしっかりしてるんだかうっかりしてるんだかわかんないねー。いや実物を見た感じでは「仕事の出来る好青年(註:そろそろ不惑&EMIA&Rの要)」という感じなので、致命的なミスはやらかさないだろうけどねー。まぁツイートの誤爆くらいいいやね。

照實さんのツイートも時々危なっかしいなぁ、と思うがあの位の年齢になるとゆらゆらふらふら境界線上でギリギリ回避する、という事が出来るようになるので、常に「危なっかしい」だけで実際に踏み外すまでにはいかないだろう。

なんだかんだでヒカルを取り巻く男たちはカッコイイ。三宅さんに見初められたのがいちばん大きかったとはいえ。今20代30代の女子はもし父親が照實さんだったら、と考えてみるといい。結構自慢の若々しいお父さんじゃないかな。年がら年中Tシャツ一枚ってのはちょっと変だけど。そういえばタモリの名言の一つに「ちょっと変な人って薄着だよね」というのがあったが、照實さんにもちとその気配があるなぁ。

いずれにしても、周りに人材を集められるのもアーティストにとっては重要である。特に、ビジネス面で計算が出来る人が周りに居るかどうかは、リスナーが考えている以上にデカい。梶さんがああいうタイプの人だったのは幸運だった。前にも指摘したように、ミュージシャンぽいフィーリング重視の人たちに囲まれながらしっかり理詰めで考えられる人である。更に加えて、信条が真っ直ぐなのが麗しい。ある意味シンプルでわかりやすく、信頼感がある。物事を捻(ひね)って捻(ねじ)って表から裏から眺め直し最終的にシンプルにしていく光にとって、創作過程では関わる必要のない人だが、そうやって出来上がった音楽を託すにはうってつけなのだ。なんだかんだ言って、どのような創作過程を経ても、ヒカルの楽曲は一部の例外を除いてPopsらしいわかりやすいシンプルさが貫かれている。そこで彼の実直な精神と行動力が効いてくる。実際Automaticは6ヶ月間(でよかったかな…うろ覚え)全国を廻って、"足で稼ぐ"プロ
モーションを展開したそうな。何しろあの楽曲なのだから聴いてもらえさえすれば受け入れられる。が、そこまでが大変だ。どうやって各地のDJの皆さんに聴いて貰うか。その時に彼の真っ直ぐな性格は吉と出たんじゃないかとみる。難しい屁理屈はこねず、「これはいいです!よろしくお願いします!」と頭を下げていったんじゃなかろか。当時はまだ若手だった筈だし。なんだかそんな風に書くと単純な人間のように捉えられそうだがそれは私がヒカルとの対比を強調しようとして書いている為であって、基本は理知的でスマートな人である。顔見知りでもなんでもないけれど。

最近は担当しているアーティストがかなりいい数字をはじき出している。A&Rとして、まぁそんな事言う人は実際には居ないのだろうが、「宇多田ヒカルだったらA&Rが誰だって売れただろう」という"陰口"が彼の頭の片隅にあったりするかもしれないので、ヒカル以外のアーティストで好成績を残してくれるのはとてもよい。ヒカルが戻ってきた時に遺憾なく彼の能力を発揮できる精神的な下地が強化されるからだ。ヒカルが人間活動を通じて人間的に成長して帰ってくるのは目に見えているのだから、レコード会社の担当A&Rとしても今の時期はウカウカしていられないのである。でも、くれぐれも誤爆には気をつけてね〜。


彼はここ読んでないから遠慮なく偉そうに書けたぜ。