無意識日記々

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春なのに

少し麗らかな春になってきたかな。何故かこの季節に合う光の曲は少ない。今まで3月に4枚のアルバムを出してるんだけどねぇ。Sakuraドロップスは初夏の歌だし。

まぁ3月にアルバムを出すという事は3月はあんまり創作活動していないって事なので、そのズレはあるかもしれないが、別にプレイボールは8月に書いた訳じゃなかろうし、それもこじつけな気がする。

性格的に"ほわんとした"曲作りが出来ないのかもしれない。ほわんとした曲調が書けない、のではなくどうしても曲作りの姿勢が求道者的になってしまって、ゆるくなれないのではないかと。

4thのULTRA BLUEは、今までのところ最も多く柔らかい音色で構成されたアルバム
であるが、聴後の印象は最も重厚で濃密だ。まるで、刺々しさを柔いだ音色で包み込んだような、そんな作品である。

のどか、とか牧歌的、といった表現はカントリーやフォークなどのジャンルではよくみられるが、種々の音楽に通じるフレイバーをもつ光の音楽にはカントリーの要素は殆どみられない。チャートをみるとカントリーは一大勢力なのだが、都会育ちの光は田舎っぽい(Countryと言う位だから)音楽とは無縁だったのだろうか。

安曇野に行った時も、どうやらそこで感じたのはのどかな田園風景ではなく、厳しい自然に対して勇ましく挑む働く人々の姿だった。まぁそれが大体の現実かもしれないが、最初っからそっちの側面に目が行ってしまうという事なのかもしれない。もし療養に行っていたのなら、田舎ののんびりとした側面の方と触れ合ってきててもおかしくなかったんだけどねぇ。

春の陽射しは眠くなる。春眠暁を覚えず。そういった"忙(せわ)しくない"世界観の元に書かれた光の曲も聴いてみたい気がするが、そういう曲のアイデアはたとえ出てきたとしても完成させてリリースする所まではいかないかもしれないねぇ。もしかしたら、たった今そういう曲が出来ているかもしれないのに。日本に居れば、ですが。