無意識日記々

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ヒカルの生活といっしょに

では次のヒカルの作品はどのようなメディア、どのようなフォーマットで提供され、そのうちのどれがいちばん売れるのか。

メディアは別に何を用いてもよい。もう工場が存在しない?)セルMDは無理だろうが、カセットテープやアナログレコードだってOKだ。現役メディアである。CDを出し着うたをリリースしPCやスマートフォンで配信する。そんな事されたらマニアは大変だが、それによってリーチが増えるのであれば問題ないだろう。寧ろ何故出し惜しみするかな。採算は、全体で売れればなんとかなるんじゃないの?

勿論戦略としては新鮮味のあるメディアで限定販売してもいいのだ。数字が集約される事で話題性が強まり、売上に正のフィードバックが期待できる。でも、ヒカルはそんな事したがるだろうか? 20代はイケイケ!だって別にDVDで出すような作品ではないだろうにネットストリーミングを見れなかった人々の為にリリースされた。一時間以上収録されていて1500円円て破格もいい所である。特にヒカルのファン層は上に広い。最新機器向けにばかりリリースを繰り返していてはそういう層をオミットする事になる。ヒカルは出来る限り避けようとするだろう。

ここらへんのバランスが難しい。新しいメディア、新しいサービスに突入する事と長年のファンに報いる事はなかなか一致しない。世の中ドッグイヤーで生きている人々ばかりではないのである。

恐らく、基準となるのはヒカル自身のライフスタイルだ。ヒカルがiTunes Storeで配信を始めたのは、ヒカルがiPodを愛用していたから、という事ではないか。その昔、自分の歌う歌の歌詞がわからなくて携帯電話に入ってた音源に助けられた事もあったなぁ。いやそれは関係ないけれど、「自分の生活に関係ある」のがCM出演の条件だったヒカルならば、ありそうな事ではないか。

となれば、これからはヒカルの発言のそういう所を見ておいた方がいい。Kindleで本を読んでいる、とかだと次は電子辞書かもしれない。ヒカルが生活の中で使っているものは、そのうちヒカルの創作活動と関係してくる。「ヒカルが買って使ってるんだったら、私も使ってみようかな」なんて判断、自主性がなくミーハーで褒められたものではないと思われそうだが、寧ろどんどんそうやってヒカルに追随しておいた方が、後々の何らかのリリースにおいて利得が高いかもしれない。発売が決まってから慌てて新しい道具に慣れようとしてもうまくはいかない。少しずつ慣れていって、いざという時すぐに対応できるようにしておきたい。FoLBVの着うたみたいなスピード感が、今後もますます加速していくかもしれないのだから。

と同時に、ヒカルはヒカルで、CDやアナログレコードをじっくり聴き込んでいるかもしれない。こちらもまた、ヒカルの生活の一部なのだ。こちらもきっちりミーハーに追随し、昔ながらの道具のよさを味わえばいい。ヒカルはどこかそういう古風な所もあるのだから。

つまり、いつも"今のヒカル"に合わせておけばいいのである。ミーハーで安直なやり方だが、それがいちばん無理なく確実な方法かもしれない。まぁ、でもやっぱり出来るだけ多くのフォーマットでリリースして欲しいわねぇ。