無意識日記々

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ハラハラバランス

一体今どこに居てどうやって観戦していたのか。早朝からサッカーを2時間フルで見るとは天晴れというか何というか。日本中が早起きだったらしく、普段よりRTのペースが早い。そんな中で目下RT数1位のツイートが『いやああああ らめええええ』であるという事実に対して一体どこの誰にどうやって苦情を言えばいいのか。朝5時にこんな発言をかますのもどうかと思うがそれを選んで再発信する方もどうかしてる。いや皆さん素晴らしい。

そんな中で英語のツイートもあったのだが、ひとつめは直前に日本で呟いたものとほぼ同内容、ふたつめはアメリカの金メダル獲得を讃える内容だった。こういう他人行儀な感じ、英語圏のファンもヒカルが撫子ねーちゃんが4人!?じゃなかった(何のネタだよw)、ヒカルがなでしこJAPANを応援していた事を察するに十分だろう。直接言ってるか。

何故ヒカルは日本に肩入れするのか…幾ら二重国籍であるとはいえ両親ともに日本人なのだからやや日本寄りになるのは自然ではあるのだが、育ってきた環境に思い入れがあるのもまた自然だろう。思うに、ヒカルって寧ろ英語圏の人たちには日本人だとしか思われていないのではないか。ややもすると世界に向けての日本の顔の1人、代表の1人だと受け止められているのではないか。小学校生活の大半を過ごし人格形成や音楽的センスの醸成などヒカルの人生に多大な影響を与えたと思われるNYという都市、USという国がヒカルの"もうひとつの母国"だという意識が全般的に希薄なのではないか。だからヒカルは遠慮なく日本代表を応援しているのだと。

ヒカルのツイートを見ていて溜め息を吐くのはやはりそのバランス感覚の絶妙さに対してだ。全体を眺めて必ず重心ともいえる位置、即ち落としどころに発言を持ってくる。どこか特定のチームを応援するという行為は基本的に"偏った"行為である筈なのだが、宇多田ヒカルの場合それさえもバランスの取れた行為として発信してしまう。もうここまで来たら本人も特に意識せずとも自然にそうしてしまっている節がある。こうなってくるとサッカー男子とバレー女子の3位決定戦についてどう振る舞うのかハラハラし始めてしまうところなのだが、最善手はやはり「スルー」な気がしてならないなぁ。相手がもうアメリカじゃないんだから遠慮なく日本を応援してしまえばいいと思いたいところだが、それは本当に"落とし所"と成り得るのだろうか。

…流石に余計な心配だったか。インターネットは怖い所だ。やれやれ。おいらも『良い試合になるといいですね!』とだけ添えておく事にするか。