無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

About About Me

今夜は出先なのか。いやツイートは出来るのだからネットには繋がっている訳で、誰か海外のストリーミングサイトのURLでも教えてやってくれよ…(ボソ

ヒカルといえば切ないメロディーを切なく歌い上げる切なさの女王様だ。震えさせたら西野カナがいちばんらしいがよく知らないのでこれ以上コメントするのはよしておこう。

切なさとは何かを分析するのは難しいのでこれもよしておくとして、取り敢えずマイナーコードの楽曲が主軸である。要は短調の曲だ。メジャーコードで切なさを演出する曲もあるにはある。というか切なさMAXの曲もある。UtaDAのAbout Meだ。いや途中の展開(Bメロ)はマイナー解釈も可能だがやはりサビのピアノからメロディーのまとめ方、そこからメジャーのAメロに戻るという流れはやはり曲自体がメジャーの…って聴きながら確認してたらそれだけで切なくなってきた。英語の歌の場合日本語の歌よりも「はっきりくっきりわかりやすく発音しなくてもよい音・音節」というのを配しやすい分歌い方に幅が出し易い。切なさの歌い加減は非常に難しい。"か細くしかし力強く"とか"霞むように儚くしかし切り込むように"みたいな「どないせっちゅねん」と悪態をつきたくなる難題をクリアしないとこの表現力は出ない。ただ巧いだけでなくどう歌えばいいかを自らが知っていなくてはならない。うーむ、About Meの時
点で21歳か。何が見えていたんだろうな。

例えば。『Maybe I'm not a very honest person』という一節があるが、この最後の『person〜♪』の歌い方は英語では特にやりやすい。発音記号で書けばsonの部分には母音が殆どないから[sn]になるが、日本語だとsuとかsoとはっきり母音を発音せねばならず、どうしても高音部のか細い儚さを演出しきれない。勿論そこらへんを日本語で歌ってきたのが宇多田ヒカルの偉業である訳だが英語の方がぶっちゃけ楽だ。子音としても無声音であるsの音から鼻に通したnの音への繋ぎの醸す霞んでいくような儚さは光の得意技。勿論この為にpersonという語が選ばれ…順序はどっちでもいいや。とにかくまた英語で思い切り切なく歌い込んでほしいなと今夜はそう思ったのでありましたとさ。