無意識日記々

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宙ぶらりんのブランディング

名前って大事だな〜、と思う。iPhone5以下林檎新製品ラインナップが紹介された訳だが、ipod nano第7世代が第5世代以前のコンセプトに戻っていた。第6世代はレビューを見ると確かに不評ではあったのだが、それは第5世代までのipod nano愛好層からの反応であって、私のような「ipod shuffleに画面つけてくれりゃいいのに」と思ってた人間からしたら第6世代の方が理想的だった。要は、第6世代をnanoの名前をつけて売り出したのが間違いだったんじゃないかなと思う。そこを配慮するだけで状況は随分変わっていただろう。

ま、そんなこんなでブランドの話である。ブランドの評判と信用を獲得するには兎に角凄まじい労力を要する。政治家の3バンとは「地盤・鞄・看板」らしいが、"看板"なんていう実体のないものが資金力や地縁近縁といった物理的能力と並んでいるのだから看板/ブランドとは如何に人を動かすものかよくわかる。

音楽には物理的能力は殆どない。音波の運ぶエネルギーは桁違いに小さく、共鳴等の特別な現象を起こさない限り余程の大音量でないと物体を動かせない。動かせるのは人の心だ。こういう空間ではブランドの力は侮れないばかりか主役ですらある。名前の為に音を奏でていると言ってもいいくらい。

さてでは宇多田ヒカルという大きな看板の評判は現在如何程のものなのか。連日ニュースサイトで呟きが取り上げられる知名度、これは健在だろう。一方、歌手としての名前の通り方はどのようなものか? 2年前のSCv2の売上を思い出すと、流石に並の数字ではないものの神通力とまでは言えなくなってきている。そして人間活動期の2年間。世代も徐々に動いている。前も触れたように特に10代においては3年がひとつの目安だ。中学高校が3年ずつだからだ。これ位を目処に聴く音楽が移り変わる。大学を入れると計10年。この3年と10年というスパンでみた時、ヒカルは大体12年間の活動だったから4つの3年、10年とちょっとという雰囲気。そして今2年のインターバルにならんとしている。ここらへんからの空気の移り変わりを把握していないと、色々大変な事になる。

思い出してみると、世間的にはヒカルは…という話の続きはまた次回。いつにも増してブツ切れだな今回は。