無意識日記々

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妄想の押し売り

で今回は「押上(おしあげ)」の事を「おしがみ」と読んでフォロワーから「新聞屋かよ」と突っ込まれる、という事態なのだが(註:新聞社から販売店にノルマとして"押し"つけられる部数を"押し紙"と言う、らしい)、私がすぐに疑問に思ったのは「光は(東京メトロ地下鉄の)半蔵門線に乗った事がないのか?」という点だ。半蔵門線は短い区間だが、渋谷を始点として終点が押上駅なのである。どういう事かというと、渋谷から半蔵門線に乗ればかなり高い確率で「押上行き」の電車に乗る事になり、否応無しに「おしあげいき」というアナウンスを耳から聞かされている筈なのだ。また、東急からも乗り入れているので神奈川県側から渋谷を目指す場合も「押上行き」に乗り合わせる頻度は結構ある。つまり、半蔵門線(とその直通線)によく乗る人ならば字を読むよりも多い位に「おしあげ」という音を耳から聞いている筈で、そもそも読み間違える道理はない。利用者でなければ、読めないからって別に不思議で
はないのだが。

光の電車利用率が高そうなのは、今までの行動範囲からすれば地下鉄日比谷線である。この路線には中目黒、恵比寿、広尾、六本木といった駅が名を連ねているのだ。確かに、都心地下鉄の路線図はスケベッティ並み、間違えた、スパゲティ並みにこんがらがっているので、如何に山手線内に住んでいても使った事のない路線は幾らでもある。光が半蔵門線に乗った事がなくても不思議ではない。しかしプライベートでも仕事でも渋谷はかなりの頻度で利用するだろうに、この歳になるまで「押上行き」に乗らなかったのも不自然っちゃ不自然だ。

もうひとつ考えられるのは、そもそも駅や電車のアナウンスを光が全く聴く気がない、という可能性だ。電車利用時に常に文字情報にしかアクセスしてこなかった。もしそうだとすれば何故なのだろう。考えられるのは、外でもずっと光はイヤフォン/ヘッドフォンで音楽を聴いているのではないかという事だ。それなら車内のアナウンス程度だと耳に入らない。光が街中を歩く姿を妄想する人は多いと思うが、その際には必ずイヤフォン/ヘッドフォンを装着してあげるとリアリティが増すかもしれない。光がなかなか街中で人に気付かれないのは、そうやって"ヘッドフォンをしてひとごみの中に隠れ"ているからなんじゃないか、そこには、確かに"自分の足音さえ消してくれるような音楽"が鳴り響いているのである。

…ぎこちないくらいに綺麗な〆方だな…