無意識日記々

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タダより高い何とやら

PC配信がシェアを獲得できないのは、単純にサービスとして無料のものに敵わないからだ。PC配信で購入するという事は、その人はPCを持って使っている訳で。当たり前だけど。さて、ではiTunesをインストールしてアカウントを作成しクレジット番号かiTunesカード番号かを入力し、そこから欲しい楽曲を探すのと、ブラウザーを立ち上げて検索窓にアーティスト名を入力し出てきたYoutubeへのリンクをクリックするのと、どちらがラクか、どちらが容易か。火を見るより明らかだろう。しかも、それで前者が有料で後者が無料では勝負にならない。

しかも、これは技術的な問題だが、例えばiTunes StoreGoogle/Youtubeを比較すると、検索の精度がまるで違う。何よりiTunesWindowsで動かすとひたすら遅い。Macなら快適なんだが。何より、ブラウザーとしての使い勝手の悪さはIEを上回って圧倒的だ。戻るボタンを押して元の画面に戻れないとか何。詐欺。いやはや、この種のストレスの差は大きい。

しかも、ダウンロードしたファイルも、昔違法で流通していた無料ファイルに較べて有料のものは貧弱だ。MP3のビットレートは320kbpsから選べたし、アートワークの画像ファイルは高精細で使い勝手がよいし、作詞作曲や発売日などのタグ情報は非常に多彩で正確だった。iTunes Storeで購入してもクレジットは貧弱だし歌詞はなかなかついてこない。今は改善されたが、長らく使用機器の制限も煩わしかった。これでは有料が無料に敵う訳がない。無料の方がサービスが行き届いているのだから。

これを打破するには、やはりガジェットを買ってすぐに使えるものでなければならない。電源を入れてアーティスト名を入力(音声入力も対応)すれば、すぐに購入画面に飛んでワンクリックで買えてすぐさまそこで聴けるようにならないと。

そういった観点から、Amazon Kindleが羨ましい。特に3G無料は凄い。音楽も真似できないかな。そういうガジェットを作れば、今からでも、少なくとも日本では、SONYとかが覇権を取り戻すのが可能なんじゃないかな。フィーチャーフォンでは代行決済を使ってそういうサービスがある程度実現してたんだし。如何なものか。

あら、桜流しの話まで行
かなかった。次回へ続く。