無意識日記々

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わがまま

脱線ついでに、もうひとつひとから貰ったネタについて考察してみる。


――そのテがあったか。

それは、恐らく唯一「宇多田ヒカル紅白歌合戦に出場させる可能性を感じさせる方法」である。私どうして気づかなかったのだろう。いや、そもそも別に私はヒカルに特別紅白歌合戦に出場して貰いたいと思っていなかったので、「如何にしてヒカルを紅白に出場させるか」みたいなベクトルでアタマを巡らした事がなかったのだ。それだけの話、かな。いやいや、この日記は妄想で埋め尽くされた日記である。あらゆる可能性について書かれているのが理想なのだ。自分で思いつけなかった事は即ち悔しがるべき事だろうな。

引っ張っても仕方無い。その、唯一と言っていい「宇多田ヒカル紅白歌合戦に出場させる方法」を紹介しよう。


『「"ぼくはくま"を歌って欲しい」とNHKがオファーする事』である。


どうだろう、果たしてヒカルはこの申し出を断るだろうか。NHKがこのオファーを出す事自体には何の障害もない。ETVの「みんなのうた」の歌なのだから。ただ、こういうオファーを出す"現実的な可能性"は限り無く低い。というのも、宇多田ヒカルが出るのなら、いきなりトリを飾らせるかもしれないのだ。ミスチルと並ぶ最大級の大物の登場なのだから。そして、歌唱力の桁が違いすぎる。彼女の後に歌いたがる本格派はひとりもいない。まぁ兎も角、NHKとしては「その年の目玉」として最大限にシリアスな舞台設定を施したくなる筈なのである。歌うなら国民的名曲、First LoveやFlavor Of LifePrisoner Of Loveなんかが好ましいだろう。必殺のバラードで、ヒカルの歌唱力で日本中を圧倒して欲しい、そんな青写真を描きたい筈なのである。しかし、そんな直球のオファーではヒカルが首肯するとも思えない。気まぐれに期待するしかない。

しかし、「"ぼくはくま"を歌って欲しい」と言われたらどうだろう? 場合によっては、何百人とこどもたちを連れてきて合唱させたっていい。ヒカルは、自分でこの歌を唄うのも楽しいが、人が歌っているのを見るのはますます嬉しいのだ。中居君が酷い音程で歌っていた時の優しそうな顔といったら! Wild Lifeの、まるで雲の上を歩いているかのような浮かれっぷりは皆も親しみがあるだろう。NHKホールで、好きなだけ、好きな人に、ぼくはくまを歌ってくださいと言われたら、ヒカルの心は揺らぐのではないだろうか。

NHKが先手をとってもいい。今回でいえばディズニーパートのような感じで誰が唄うというのでもなくみんなのうたの一環としてぼくはくまを歌ってしまえば、ヒカルは嫉妬メラメラかもしれない(その100倍喜びそうだけど)。なにしろ、当時本人自ら『最高傑作かも』と述べた歌である。この歌が鳴り響いていればそれだけで機嫌がよくなる位なのだ。本当か? たぶんね。

紅白歌合戦は世界中で放送されますよ、何千万人という人が一緒に口遊んでくれますよ」。これを殺し文句と言わずして何と言う。これはぐらつくと思うんだけどなぁ。


しかし、多分実現しないよな。大多数の日本国民は、宇多田ヒカルにそんな役回りを期待してないから。キャラが違う、と。ある意味それはヒカルの力不足かもしれない。ぼくはくまでテレビに出ても誰もガッカリしない所まで持っていって初めて「大御所」といえるのではないかな。ちと高望み過ぎるか。

まぁ、ファンとしては今後必ずLIVEでは歌って欲しい。あんな楽しい空間は他にないのだから。そこでわがままにならずにいつわがままになるんだい?