無意識日記々

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ジャンプより10円高い

今更だが配信楽曲1曲250円という値段設定は何とかならないのだろうか。桜流しが250円で買えるというのはコストパフォーマンス的には安過ぎて困るのだがそういう話ではなく。

この値段で手に入る娯楽ってどれ位だろうと考えてみると、確か週間少年ジャンプが今240円だ。私が買ってた頃は170〜190円だったから随分値上がりしたが、20を超える漫画が読めてこの値段というのはやっぱり凄い。それよりも魅力的だと胸を張れる曲はどれくらいあるだろう。ジャンプより10円高いのだから。

曲を1曲買うのって、そこまでハードルの高い事だろうか。一大イベントなのだろうか。私がヒカルの新曲を待ち受けるだなんて特殊な例は放っておいて、もっと気軽な感じの方がいいんじゃないのか。ほら、ああ喉が渇いたジュースでも飲むか、みたいなノリで。このノリで払う気になる金額はペットボトルの150円位までだろう。喉が渇いたら飲み物を買う、程度の気安さで1曲買って貰えるといいのだが。

これが、250円だと少し重い気がする。さっきのジャンプがそうだし、安い時は牛丼並盛り一杯でこれ位だ。場合によっては晩御飯である。晩御飯に打ち勝つ位の値打ちを感じさせる250円する曲…うーん。難しい。


他にも、また漫画だが例えばワンピースのコミックス一巻で420円とかそれ位だれろう。2曲買ったらもうそっちの方が高い。たった2曲で、ワンピース9話分の興奮と感動を与えられるかというと、うーん、やっぱり難しい。音楽の割高感。

そう考えると、2曲に1000円払ってた(いや今でも払うんだけど)頃って凄い感覚してたなぁと。流石に余程気に入った曲でないかぎりシングルCDは買わなかった覚えがあるし。


せめて、カップヌードルの定価の170円位なら…妥協してもそこまでか。


薄利多売といえば響きはよくないが、音楽を安く買えるようになるとどうなるか。消費活動の中で音楽を購入する割合が増えるのだ。

ひとは、娯楽の支出の上限を設定したりしない。大事なのは「割安感」「お得感」を出す事だ。かく言う私も、アマゾンのお陰で輸入盤を気軽に買えるようになって、全体の支出が増えた。「国内盤2500円のところを輸入盤だと1200円で買えたから」となった時「じゃあ残りの1300円は貯金」とは、私はならなかった。「じゃあ残りの1300円でもう一枚他のを買おう」となった。それのみならず、「1200円だったら1曲あたり100円以下じゃん。安っ。」と思って"音楽への消費額"全体が上がったのだ。まぁ私個人の話に過ぎないのだが、割安感がお得感になり、結局前よりお金を使ってしまうようになる、というのは結構な人に期待できるんじゃないかなと。

だから、配信楽曲は250円にするより150円、出来れば100円で…ってあれ、今夜はヒカルの話までいかないな。ま、いっか。