無意識日記々

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新しい季節、新しい歌

今年の流行語大賞は「暑い」に決定、と虚構新聞でなくても言いたくなってくる位毎日暑い。「水分補給」が「こんにちわ」に見えてくる勢いだ。するとさしずめ「塩分補給」は「如何お過ごしですか」にあたるだろうか。なんのこっちゃ。

いやでも「塩分補給」までもがこう頻繁に目につくようになってくると日本の暑さも新しい段階に入ってきたのかもなぁという感慨すら湧いてくる。世界のどこよりも高齢化社会を迎えつつある当国だが、"高温多湿都市型社会"という面においても世界の先駆けになっているのではないか。ここよりも気温の高い都市は幾らでもあるだろうが多湿というのを付け加えるとこれがぐっと比較対象を探すのに手間取る。しかもこの国の首都圏は経済圏としてみると3500万人という史上最高の人口を擁する。高温多湿都市型社会がこの規模で実現してるかと思うと気が遠くなる。

実際、ここまで多湿のまま気温があがってきて今までのライフスタイルを維持できるのかという疑問が湧く。これだけ日光が強いならこのエネルギーで冷房できないのかとか色々と考えてしまう。これだけの気温でも各産業を稼働させて果たして需要は…などなど。いや何だか話のスケールが大きすぎるな。関係ないや。

夏の風情、というのも変わりつつある。これだけ暑いと風鈴の音色も煌めく太陽に対してヘタレている効果音にしか聞こえない。かといって西海岸みたいなカラッとした暑さでもない。こういう時に合う"歌"って何かあるかな。

宇多田家は親子揃って冬好きだから、夏場はひたすら冷房の効いた所で過ごしているのだろうか。でも一度くらい、この情緒すらヘタレさせる猛暑に見合うような歌を作ってみてはどうだろうか、てな提案もしてみたくなってくる。ここまで暑いと、今までの日本の夏の歌ではテンションが合わなくなっていやしないかと。こういう新しい状況に対して歌えば、逆に、新しい歌が出来るんじゃないかと。つまり21世紀日本の新しい夏に新しい歌を、だ。いや結構どうでもいい話なんだけど気候と曲調の間の相関は何だかんだで必ずあるものだ。日本の気候が変わったのなら日本の夏の歌も変わってゆく。…そう考えると日本を常夏にしたEVAって先見性があったんだなぁ。じゃあBeautiful Worldでいいか。そうかもね。