無意識日記々

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夏と少年

37℃だ38℃だと最早気温の話か体温の話かわからない程の暑さ漲る今日この頃。ロンドンも暑いのかな。こっちと同じように汗だくでもマスクして出掛けているのだろうかな。

とはいっても、5月のインスタライブで少しそこでの生活ぶりが垣間見れたとはいうものの、あそこがパリでもイスタンブールでもわからない訳でな。疑ってる訳じゃない。元気にしてるなら、それでいい。……けど?

という訳で、真夏の暑さで思い出す曲というと幾つかある中で『Beautiful World』はやはり少し際立っていてね。エヴァの世界が“常夏”だったからというのもあるのだけれど、これが「若い男の子を見守る歌」の初めだというのが、こう、なんとも夏っぽいというか。そのイメージの延長線上に、例えば「ペンギン・ハイウェイ」の『Good Night』なんかもあるわけで、もうこれもどうしようもなく夏のイメージなんですよ。

『日本の夏といえばジブリのアニメ映画』みたいな所もあって。ポスト宮崎駿が期待されている新海誠作品なんかもそうだけど、夏の原風景と少年少女という組み合わせ。ヒカルだと『Goodbye Happiness』ですかね。お盆の時期になると、嗚呼、夏休みなんだなぁとノスタルジックな感慨に耽けれるというか。

今年は若者たちの夏休みが短くて気の毒で。それは単に休めないという以上に、夏の風景を心に刻む機会が失われるということで。アニメ映画や歌で原風景の共有をしようにも、夏を知らないと何が何だかわからない。『Beautiful World』や『Goodbye Happiness』や『Good Night』もまた、日本の夏の風景を知っているか知っていないかで捉え方が変わってくるのかも、しれないし。

ヒカルの少年愛(語弊ありすぎ)は、結局のところ、息子が出来たお陰で大半がそこに集約されていきそうな気がする。彼の経験する夏は、日本の夏なのだろうかロンドンの夏なのだろうか。真夏の強い陽射しの中で自らの手を引く母親の姿を見上げるとそれは宇多田ヒカルで……というのがどんな感覚だったのか、20年くらい経ったら一度訊いてみたいかな。なんてな。