無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

自戒だか他戒だか

問い合わせとか噂とかどういうことだんべ、と思っていたけれど、なるほど、イタリアの地元紙(誌?)が記事にもうしてたのね。見せてもらったんだけど、いやまぁその詳細な事といったら。彼の名前年齢略歴、出身地に両親の名前、挙式の日時や場所などまぁよくそこまで。写真つきだな。これはパパラッチしてくれと言ってるようなものですねぇ。そりゃ先にメッセで発表するわ。

折角なので直接的に書いちゃうけど、こういった記事にアクセスしといて「そっとしておいてほしい」とかちゃんちゃらおかしいぞ皆の衆。アクセス・ビューは記事を活気づける何よりの原動力。あなたと私のワンクリックがパパラッチの凶行に拍車をかけるのだ。自分から加担しておいて「マスコミが悪い」だなんて責任転嫁もいいところ。例えば私がイタリア人年上女性と結婚しても誰1人取材にきやしない=私がマスコミ禍に苛まれる事はない、のは、誰も私になんか興味がないからである。或いは、私の結婚になんか興味がないからである。みんな、ヒカルの結婚に興味をもち、それに基づいた行動を起こした時点で同罪なのだ。その罪の重さに多寡はあれど。もし彼女の事をそっとしておいて欲しいのなら、今後一切この話題に関する言動は慎み、関連記事へのアクセスはしない事。少なくともあなたと私のワンクリック分だけは、マスコミのパワーを減らせる。そのワンクリック分のエネルギーは募金にでも使えばいい。


多分、戦争に向かう時ってこんなんなんだろうなぁ、と思った。確かに、これは、軌道に乗ったら止めるのは難しいな。人は人に興味を持ち、愛するから争いが途切れないのだ。それさえなければ喧嘩なんて最初の2人の間だけで止まるのに。難しいね。

ヒカルの方も、まぁわかってはいるだろうけれども"甘い"。FacebookTwitterによって、世界中の一般人が"総マスコミ化"している。あなたがその地で有名人である限り、総ての道行く人の目を気にして生きていかねばならない。皆携帯電話という名のカメラとマイクを持っているのだから。これで、イタリアの実家(というのか?)に帰ってもヒカルは有名人になってしまう。果たして彼は守れるか。

ただ、漫画に出てくるようなイタリアの陽気で明るい大家族、っていうステロタイプなイメージを真に受けるとすれば、「うちの息子が新聞に載った!」と家族総出で祝杯をあげている可能性もあるのではないか。我々"一般人"は、取材という名の狂気行動の怖さを知らない。勿論ヒカルはそれを最もよく知る人間のうちの1人であるから警告を発しているのだけど、果たしてそれが彼の家族に伝わっている事やら。

しかし、だったらどうやって生きていけばいいんだろうねぇ。根っからの目立ちたがり屋で旦那をこれ見よがしに自慢するような人だったら、或いはよかったのかもしれないが、そうじゃないからね。

この日記でも、今回の件の取り上げ方を考えなきゃならんな〜…まずは彼の、恐らくすぐに皆が知る事になる実名を取り上げるかどうかから悩まねばなるまい…。