無意識日記々

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読者数人のエントリーその1

昨日店頭でハイレゾ対応ウォークマンを試聴してきたのでメモ。結論は昨朝書いたまとめと変わりがないので高音質に興味のない人はこのエントリーは読み飛ばしてくだされ。

ZX1ヤバイ。現行ウォークマンの最上位機種。店頭価格75000円。訊いてみたら今注文しても1ヶ月待ちなんだそうな。しかしあのサイズであの音質とは。あのまま据え置き用に転用しても全く問題ない。ハイレゾ音源自体もそうだけど、320kbpsのaac音源でも相当な音が鳴る。

一応、そばにあったハイレゾ対応ヘッドフォンで聴いてみたのだが、接続端子が不調なのか何なのかやたらと音場が狭く解像度も低い。なので手持ちのイヤフォンでの試聴となったのだが、これが上限20kHzな為公式上はハイレゾ非対応イヤフォンに分類されている代物である。そのつもりで読んでね。

ハイレゾ音源は96kbps24bitで、えぇっとこれは配信予定のFirst Loveと同じビットレートかな。合計で4.6Mbps。通常のCDが1.4Mbps相当だからその3倍以上、DVD-Videoと同等のデータ量だ。

ZX1で聴いてみて、ハイレゾの特徴のひとつがわかった気がする。鳴っている音自体は、320kbpsの音とそこまで変わらない。感触が大きく変わるのは、"音の鳴っていない空間の感じ取られ方"の方なのだ。何を言ってるのかわからねーと思うが以下略。

つまり、目の前に、或いは頭の中に、「音楽の響く空間」が出現する感覚なのだ。しかも、今までイヤフォンで聴いていてずっと感じていた、いや、今初めてそう感じていた事に気が付いた、と言った方がいいのかもしれない、「音の天井」みたいなものがすっかりなくなってしまったような開放感がある。まさに大空に向かってどこまでも音が鳴り響いていくような感覚。これがイヤフォンで(しかもハイレゾ非対応の、だ)味わえるのが大きい。これは、高音質を聴いたというより、何か新しい感覚を体験したと言った方がいいかもしれない。


ちょっと大袈裟に書いたが、それ位ZX1はいいものだという事だ。しかし殆どの読者にとって、この度のFirst Loveのハイレゾ配信について75000円の出費はキツいだろう。という訳で同じくハイレゾ対応の廉価版、2万7000〜4万円のF880シリーズの方も試聴してきたので次回はそのレポートを。