無意識日記々

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LuvLive07 Automatic

ラブライブのBoxSet1万5千枚も売れたのか。二期も始まったし本当に飛ぶ鳥を落とす勢いですな。

いやそっちのラブライブの話じゃなく(笑)、勿論ここで書くのは15年前のLuv Liveの方。まどマギ叛逆一週間で15万枚も売れたの!? 10万は軽く超えると思ってたけどここまでとは…。あ、いや、15が並ぶな〜と思って。

さて。「泣きそう」だったGive Me A Reasonから気を取り直してAutomaticである。メドレーではないが、スクラッチ&ドラムソロからあの必殺のイントロダクションに雪崩れ込む構成は、漸くここに来て演奏のディテール(フェイクやギターソロやドラムのフィルインetc.)だけでなく曲単位でのライブアレンジが登場したんだなと思わせる。

ここらへんは実に心憎い。こういう繋ぎ方は、例えばtravelingが前曲のリズムを引き継いでそのまま始まる感じと似ていて、何がどうってイントロ一発で必ず盛り上がる自信と確信がないとなかなか出来ないのだ。これ、間にMCを挟んで「次はAutomaticです!」とか「次の曲はtraveling!」とか言っちゃうよりずっとインパクトが強い。他の音に気を取られている所に不意討ちでイントロが流れてくるから驚きと喜びが掛け算して心を撃ち抜くのである。残念ながらこのアレンジは、イントロが流れ始めた時に「あーこれ聴いた事あるな、何て曲だっけ?」位の認知度では効果がない。ただダラダラと曲が続くだけになる。最初の音が鳴った瞬間に「Automaticだ!」と聴衆が自動的に思えて初めて成立する。

確かに、映像を観ると他の曲より遥かに聴衆のウケがいい。しかしだからっていくらなんでも歓声を水増しし過ぎでその点は激しく萎える。ただでさえギターの音が小さい曲だってのにますます聞こえないじゃないか。この点についてはやや不機嫌な私。DVDなんだからワンタッチで歓声消えるように出来なかったんかな。

それはさておき、ヒカルはここでも楽しそうだ。イントロやら『Sun will shine』やらで上側にメロディーをフェイクする姿をみると、やはり高揚感が先走ってるなと感じられずに居られない。一方で、プロとしての自覚なのか何なのか、ちゃんと冷静な視線を失わずにいるのが素晴らしい。弾けるような笑顔と冷徹ですらある眼差しの交錯。『あいまいな態度がまだ不安にさせるから』でみせる冷ややかな横顔を観た瞬間思わず「罵って下さい!」と叫んでしまいそうになったわ。このどMが! いや実際ここほんのちょっと歌い方変わってるんだよね。何考えてたんだろ。わかんないや。

そして歌が終わった後のMCで、いちばん好きな曲…じゃなかった発言が飛び出す。正直だねぇ。でも、いちばん好きなIn My Roomと並ぶ位にこの曲好きなんだろうな。そんな曲が大ヒットして本当によかった。ヒットしたからこそ出来るライブ・アレンジ。Automaticならではである。