無意識日記々

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復帰後のミュージックビデオのパターン

ヒカルのミュージック・ビデオは、他の邦楽アーティストと比較した事は無いが、アルバム・ジャケットがいつも顔のどアップだからか何なのか、本人が歌っているケースが多いように感じられる。特に第一期後期はGoodbye Happiness、Prisoner Of LoveHEART STATIONFlavor Of Lifeと、シンプルに本人が歌っているのをほぼ映すだけに近いものが主流を占めた。一方でアニメーションとのタイアップのあるものはKiss & CryにBeautiful WorldにThis Is Loveにとアニメーションをそのまま使うケースもみられた。両極端に振れたという感じ。

桜流しはそういったコンセプトを受けて、そのどちらでもない所に着地している。本人の歌っている姿は一切無し、アニメーションとのタイアップなのにそれを匂わせるもの一切無し。ある意味アーティスト活動休止期に相応しいコンセプトだったともいえる。

その桜流しは「本人露出禁止」という縛りがあったから例外として、つまり、ヒカルのミュージックビデオが本人が歌ってるかアニソン扱いかの二極に収束していると考えるならば、次の一手もそれを踏襲するかどうかが興味の対象となる。

今はかなりの人が動画から新曲を知るので何らかのミュージックビデオを制作する事は必須のように思える。しかし、リリックビデオや、事によっては動画サイトに音声のみ(withジャケット等の一枚絵)をアップロードするケースもある。ヒカルくらいビッグになってしまうとなかなかそういう"素っ気ない"扱いは出来ない。宇多うたアルバムみたいな企画ものならまだしもね。

特に、次のプロモーションのパターンによっては、初顔出しがミュージックビデオという事も考えられるのだ。逆にいえば、Beautiful WorldやKiss & Cryのようにがっつりアニメーションのミュージックビデオだと、"世間の期待"とやらに応えられない。そりゃあ5年ぶりの「宇多田ヒカルの顔」をみんな観たいだろうに。芸能ニュースとかでも流れるんだろうし。

不可抗力も有り得る。最初がEVAの歌ならミュージックビデオの扱いは難しくなる。桜流しが無関係だった事を考えると、主題歌としては提供しますよ、一方で宇多田ヒカルの新曲としても大々的に扱いますよとなるか。

或いは、もう、本人登場編とアニメーション編の二種類のミュージックビデオを作ってしまってもいい。CDシングル+ミュージックビデオDVDとCDシングル+ミュージックビデオBlurayの二種発売になるのかな。流石に後者は厳しいか。レコード会社の壁もあるし、上映中&映画本編未円盤化の時点だと馬鹿売れしてしまう。ふぅむ。

まぁ、元気な姿がみられるなら何でもいいよ。歌さえよければ少々ミュージックビデオがしょぼくても気にならんし。そこがまぁ、いいところでも、あるんだなぁこれが。