無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

月曜の朝はいつもこんな感じ

おいおい、あと2週間か。プロモーション態勢は直前の一週間で集中投下という構え。その週に如何に目立つかが勝負なんだろう。普段目を向けていない世界なので寧ろ新鮮に映る。

CDと違って配信販売は「出荷枚数」という概念が無い。従って出てくる数字は総て実売数で騙りようがない。オリコンのように推定値ですらない。その潔さが公表を躊躇わせている、というのがこの業界らしさだったのだが、ここでユニバーサル…いや、EMIレーベルでいいよね実質、彼らがどう出るかで潮目が変わるかもしれない。

電子販売に移行して書籍の方は随分と価格設定が柔軟になった。続刊モノは第1巻を半額にする、なんていうのは最早常套手段で、期間限定の無料販売などは「電子書籍は法的にはレンタル扱い」という点をうまく利用したプロモーションだ。もともと再販制度に守られ縛られしていた業界だったが、この2〜3年で、雑誌を含めて少しずつ脱皮をしているように思われる。

音楽の方はといえば価格は相変わらずほぼ一律で「だったらCD買うわと思わせたい価格」もよく見受けられる。要はまだ真剣に舵を取れ切っていないという事か。『Flavor Of Life』が800万ユニット売れて10年近く経つというのに!

これはそのままストリーミングサービスに軸足を移すつもりかといえばそう簡単に行きそうもない。先日、Amazon Unlimitedが、人気作品に対する使用料を払えそうにないってんでその人気作をラインナップから外した事件があったが、書籍以上に一部コンテンツに人気が集中する音楽業界で同じような事件が起こらないとは思わない。かといって最初っから人気作を外していてはサービスそのものへの関心が薄れる。順風満帆とはいかなそうである。

こういうややこしい様々をみていると、相変わらず『通常盤仕様1形態』というキャッチフレーズは力強く響く。もう宣伝文句全部これでいきませんかねぇ。しかし、そうは言ってもこれはCDだけの話で、配信販売では通常とハイレゾの少なくとも2種類あり、更に配信サイトによってマスタリングが異なるという事もあってまたこれがややこしい。取り敢えずCD買っとくか、になるかなプレイヤー持ってる人は。

逆に、配信サイトは小売店でもあるのだから店舗特典つければいいのにとも思う。ショップ独占インタビューとかついてたら買い足し間違いなしですよ私。未公開写真でもメッセージ動画でも、お金をかけずに(?)差別化をはかれる方法は幾つもある。まだまだこの商売にこなれていないのかもしれない。

記録媒体が何であろうと、音になってこちらに響いてくれば似たようなものだ。どれを買うか迷う位なら取り敢えず目の前で買えるものを買ってしまおう。ヒカルの場合、幾ら周りに力を入れていようが、結局は歌が一番強い。それさえ届けばOKだ。メディアなんて結局、音を伝える空気のようなもので、なくてはならない大変重要なものだが、最終的に求められている訳ではないのであります。