無意識日記々

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こんな些細な事迄気にするのです

順番の話を前にしたが、色々と本当にこれでいいのだろうか。私などはオフィシャルの45秒サンプル音源より前に映画のトレイラーで『あなた』の一部を聴いてしまったし、お陰で第一印象は「よく聞こえなかったな」と「映画邪魔!」になってしまった。これ誰か得してるの? 皆不幸になってない? いや今の日本には「たつき降板」という超ウルトラスーパー皆を不幸にするパワーワードが生まれているから、本当に些細な事かもしれないのだけれど。

更に、その45秒サンプルの時点でヒカル本人や、フルを聴いたであろう関係者のあんな感じのコメントをリリースする、っていうのは、何なの。関係者のコメントは、まずヒカルの映画主題歌が決まったって話があって、何日後に解禁になりますよという状況の中で発表してリスナーの期待感を煽るタイミングで出すもんじゃないの。一部だけ聴いてる状態で全部を聴いた人の感想を読む、って別に悪い事じゃないんだけどどう反応すればいいのやら戸惑うよ。

そしてヒカルのコメントだ。もう出てしまったから読んじゃったけど、あれ今出してよかったの? 私が最初読んだ記事は確か最速主義(なんだそれは)のナタリーで、そこのヒカルのコメントは『聴いてくれた人が、どんな風にそれぞれ受け取ってくれるのか楽しみな歌です。』だったんだよ。その程度。よしじゃあどんな受け取り方をするのかみてみよう、と思ってたのに『自分の死後を想像して「あなた」を制作しました。』とか『母親目線から音楽的表現をしたのはこの歌が初めてになります。』てか言っちゃってよかったんだろうか。“聴いた人のそれぞれの受け取り方”を物凄く限定するキラーワーズだと思うんだけど。せめてフル解禁後か、逆に音源発表前に注目させるための文句として、ならコメントの位置付けも明確になるだろうに、“45秒サンプルと同時”っていうタイミングを、どう解釈すればいいの。

つい最近『大空で抱きしめて』で「宇多田ヒカルの歌はフルコーラスで聴かないと恐ろしくて評価できたものではない」という事を痛烈にアピールされたところなのだ我々は。45秒だけ聞かされても「いや、これでも十分魅力的なんだけど、まだ何かあるんでしょ?」と期待してしまうのですよもう。それを補助する為のコメント発表というのならわからなくはないのだけれど、今回はただどこまで何を発表するかの足並みを揃えられなかっただけな気がするなぁ。