無意識日記々

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SONYCM出演と歌詞集発売同時発表

おやまぁまた月曜早朝から新情報。SONYノイズキャンセリングワイヤレスイヤフォンのWeb限定CM公開が今日から、そして352頁(4×88頁)に及ぶ初の歌詞集『宇多田ヒカルの言葉』の発売発表と、ダブルでまぁ。また『あなた』がSONYのCMソングとして起用される、とな。一曲ダブルタイアップっていつ以来だろう。あれ、初めてなのかな…まぁいいや後で思い出しておこう。

歌詞集の発売とはまた思い切った企画だ。嬉しい。それは間違いないが「なぜこのタイミングで?」とはそりゃ思う。『あなた』まで、って『First Love』から『Fantome』までのフルアルバムと『大空で抱きしめて』と『Forevermore』と『あなた』、だ。次のアルバムの収録曲の一部、という。サービス精神なのだろうが、『Fantome』まで、或いは『SCv2』まで、でもよかった気がする。勿論、一曲でも多く収録されるのは有り難いのだが、今後第2弾を発売する時に既出曲が重複するのはどれ位まで許されるのかという問題が今から心配だったりするのです。きっと、それ考えてないんだろうね。どうなるかわからないから、まずは反応をみてみよう、と。今はまだ第2弾の事は考えられない。だったら出来るだけ収録してしまおう、という意図だろうかな。それならそれで。

『点』と『線』がそうであったように、横書きだろうかね。英語歌詞も多用してるし。となるとその部分の訳詞も掲載されるのであろうか。352頁という事で、既発曲全部を見開きで紹介しても半分も埋まらない。かなり様々なフォローが施された書籍になるだろう。

発売順ではなくレコーディング順という記事の記述も気にかかる。アルバム未収録曲(『はやとちり』)の処遇や、シングル曲の順序など掲載するにあたって悩ましい要素だが、それをレコーディング順で統一しようという事か。『Fly Me To The Moon (...in other words)』の日本語訳も気になるな。歌っている訳ではないが、『宇多田ヒカルの言葉』というコンセプトなら収録されていてもおかしくはない。

しかし、レコーディング順が文字通りの意味だとすると非常に意義がある。つまり、作詞家としての作風の変遷や成長がそこからダイレクトに浮かび上がってくるからだ。こういう歌詞を書いたから次はこう、という流れが掴めるのである。これは非常に、非常に大きい。それによって『宇多田ヒカルの言葉』はただバラバラの物語である歌の歌詞をパッケージ化しました、というにとどまらない、宇多田ヒカルの物語としての側面がみえるようになる。それまでそれぞれの歌に属していた"歌詞"という存在が、まさにタイトル通り『宇多田ヒカルの言葉』として再編纂・再構築されるのだ。これによってこの書籍の作品性はぐぐっと際立つ。同じく宇多田ヒカルの言葉を(基本的に)時系列に並べた『点』『線』の続編という位置付けも可能になるだろう。英断である。

ともあれまだ発表初日。まだまだこれから情報が追加されるかもしれないから推移を見守りますか。それにしてもクーチャの写真、又もぐっちょぶ。