無意識日記々

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「恋⊃初恋」or「恋⊂初恋」?

昨日の花晴れは『初恋』のかかるタイミングが早かったので見逃した人も多かったかな? 何しろサッカーワールドカップ日本vsコロンビア戦の初戦だったので、ヒカルがツイートしてやしないかヒヤヒヤしたぜ。お咎めが来るとは思えないがタイアップ相手の番組を観てないのを衆人に喧伝する事もないのでな。あ、日本が2ー1で勝ったそうですよ。>後で読み返す自分に向けてメモ

で花晴れは最終回直前という事で見せ場の武道勝負。ほんと実写ドラマって金かけられるよねぇ。エキストラの分の制服用意するのだけでどれだけの費用がかかるのやら。昔と違って画面が高精細だから遠目を理由にごまかせるもんでもないんだろうな。などと余計な心配をしつつ。

そういえば神楽木晴(これで"はると"って読ませるのよねぇ)が印象的な台詞を言っていたな。「江戸川音は最初で最後の特別だ。一期一会だ。」と。大分端折ったが、これ、原作にもある台詞なのかな。まさに『初恋』の歌詞のテーマ(の1つ)でもあり、「よいタイアップ相手に巡り合えたな」と満足したよ。

そう、ついつい「初恋」というと「初めての恋」という所に目がいきがちだが、「初恋」自体はこれっきりで二度と無いのだ。恋には二度目も三度目も何度目もあるけれど、初恋に二度目はない。初恋は常にそれが最初であるとともに、最後でもある。

『初恋』の歌詞には、本来このタイトルから想像される「初々しさ」みたいなものが少ない。なくはないのだが支配的ではない。寧ろ、どちらかといえば「これが最後」という匂いの方が強い位だ。

『これが最後の』といえば『Heartbreak』と続くのが『SAKURAドロップス』。こちらは「失恋」の方を歌っている。この曲には『夏の雨が涙の横を通った』の一節があるので『初恋』の『優しく肩を打つ雨が今』を聴いた時に思い出した向きも多かろう。そうなのだ。『初恋』は初恋の歌でありながら失恋の歌である『SAKURAドロップス』と親和性が強い。

そう考えて歌詞を検討しなおしてみると『小さな事で喜び会えば小さな事で傷つきもした』なんていう歌詞はまるで失恋した後、恋人同士が別れた後のようにも聞こえてくる。勿論めでたくゴールインをしたともとれるのだけれどいずれの場合も「恋の終わり」を示唆する流れにはなるのだ。

確かに、「初恋」はいつだっとそれが最初で最後だ。しかし恋は何度も訪れる筈だ。だからこそ『SAKURAドロップス』でも『これが最後の』と願うのである。が、『初恋』では「初恋」が「恋」を包み込むようにしている。誰しも「初恋」は「恋」の一部であってその逆ではないと解釈しているかと思うが『初恋』ではまるであたかも「恋」が「初恋」の一部にしか過ぎないような印象を与えている。この違和感についても少し掘り下げてみたい。