無意識日記々

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新潮になりくんが寄稿していた

ヒカルがリツイートしてたので「新潮」9月号とやらをチェックしてみた。が、買わずに立ち読みで済ませてしまいましたすみません。

何となくそんな予感はしていたが、なりくんの書いた4段組2頁の中には宇多田ヒカルの宇の字も出てきやしない。「宇の字」って久々に書いたがやっぱ面白いな。いやそれは別にいいのだけど。

ヒカルがリツイートしたんだからヒカルは直接関係ない。この理屈は他のアーティストのファンの皆さんからは奇異に映るだろう。普通は自分が関係あるから紹介する。リツイートする。がしかし、普段のヒカルは自分の宣伝に熱心とは言えない。恥ずかしいとか照れるとかもあるのだろうが、所在ないとか居心地がよくないとか、そう言った方が近いかな。要は何となく気が進まない、のだろうがこのように他人の仕事をアピールするときには躊躇いが無い。いいねと違ってリツイートは誤動作や誤作動ということはないだろう。なりくんの新潮寄稿を純粋に応援したかったのだろうな。

中身は実話か虚構か或いは両方か、それはわからないが彼が妹の結婚式に参列する話を私小説口調で訥々と語る随筆である。語り口が熟れていて構成も手堅く、新潮を普通に読んでいたら名も知らぬ若手小説家かなと思っただろう。よく出来ている。しかしラジオで彼の喋りを知っているものとして読むと、如何にも才能をひけらかす鼻持ちならない軽薄な文章に見えてくるのだから偏見というのは本当に厄介だ。彼の名前を隠しといて欲しかった。が、名前がわからなかったらそもそも手に取って読んでないよね。話の順序としてはこれでよかったのかもしれない。しかしヒカルは300万近いフォロワーにこれを紹介して何がしたかったのだろうか。結局よくわからなかったよ。まぁ好きに呟いてくれてればいいんだけども。