無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

土と風の匂いを感じながら

横浜アリーナに置いたマイクをまた拾って歩き出す。8年ぶりのコンサートツアーの初日を同地にしたのは意地とも言える。これから3週間足らずでそのドラマティシズムを演出し切れるのかどうか。まぁ眺めていようか。

自分が観るのは横浜2日目なので真っ新な「ただいま」は観られない。結果的にはショウのクオリティーを優先することになった。同じ場所で2日連続で公演をすれば2日目の方が内容がよい。条件が変わらずに初日の課題を修正できるのだから当然と言えば当然だ。ツアーの問題点は、そうやって修正したポイントも、場所を移動してしまえば振り出しに戻ってしまったりするところだが。なので、観る前や始まった瞬間の感慨は然程でないかもしれず、そういった情に訴え掛ける演出は結果的に興味が薄い。いい歌が聴けるというシンプルさを追究するにはいい日に当選したと思う。存分に堪能することにしよう。

ヒカルも、戻ってきたことをただひたすら喜ばれるよりもいち早くパフォーマンスのクォリティーに対しての反応が気になるだろう。どれだけ自信のある内容であっても実際の反応が返ってくるまでは絶対的に不安なものだ。でなければライブをやる意味がない。家で1人で歌ってそれを録音し聴き返して悦に入っていればよい。そうではないのだ。そうではない、のだ。(なんか2回言った)

が、過度に不安になるのも当然よくない。旧友に会いに来るような気安さもまた必要だ。余りに演出が過ぎると意味を求め過ぎてしまう。初日が横浜アリーナなのがそれに拍車をかけているのだとすると、11月6日以前にシークレット・ギグを敢行してもいいかもしれない。ロンドンで、とかどうだ? 
いやバンドメンバーによるけどな。流石にツアー直前までには現地入りしてると思うがツアーリハーサルは必ずしも公演地で行われるとは限らない。合宿みたいなもので、結束を固めるために特別な土地に飛ぶというのもアリだろう。ショウのクォリティーの為には何でもやってみるべし。チケット代の高騰を考えればそれくらいは、していいでしょう?(半分皮肉(笑))


ちょっと奇妙な気分だ。ヒカルもきっとそうなのだろう。ここから頭と心が整ってゆく。ツアーは成功する。間違いないわこれは。