今日はアイアンメイデンのベーシスト、スティーヴ・ハリスの誕生日。そして元アイアンメイデンのドラマー、クライヴ・バーの命日でもある。ベーシストとドラマー。まぁ大体いちばん密接な関係だよね。人生の一時期とはいえリズム隊を形成した相棒の命日と自分の誕生日が同じ日になったというのはどのような思いが込み上げるのやら。
昨日は3月11日ということで、どのメディアを開いても「WASURENAI」精神が迸る一日だった。ひとつひとつの思いは尊いな、もっともだな、と思わせられるのだが、こうやって束になって掛かってこられた途端に息苦しくなる。何したって死んだ人は戻ってこないんだぞと過激な一言すら言いたくなってくる。
現実として、例えば福島県の人は「できれば、とっとと忘れて欲しい」と思っているのではないか。災害の事実ではなく、誤った報道に関して。マスメディアが反省出来ないのは構造上の問題で、個々の資質や責任を云々するのはほぼほぼ無駄だが、何を言っても間違いは間違いなのだから。間違った事は忘れる事も時には必要だ。
そう。こうやって翌日に書けば炎上しない。学ぶものだ。もう今日は311の事に皆興味が無いのだから。いい悪いではなく、一日々々にそれぞれの意義があるからね。
2011年3月11日の午後3時前、アイアンメイデンのジェット機は日本上空を飛んでいた。空に地震はなかったが、来日公演は中止された。会場のさいたまスーパーアリーナは避難所となっていた。それぞれの一日々々が、そうやって塗り潰された日でもあった。災害は毎日世界中で起こっている。皆がエモーショナルになるのは、マスメディアがそれ一色に染まるからだ。
さて、といって特に言いたい事が思い浮かぶ訳でも無い。誰かの誕生日は誰かの命日で、その誰かと誰かが友達な場合もあるというだけだ。ミュージシャンはエモーショナルな事に敏感だ。だからこそ行動・言動には慎重でなければならない。マスメディアのような発信力があるなら尚更だ。大体これで伝わったかな。