無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

唇から自然と零れ落ちる何か

前回タイトルを書いたときに「零す」を「“零す”」にした。その時に気づいたのよ、あれ?これ「雨にお願いする」って意味の漢字なんじゃないの?と。

ググってみたら案の定。

── 「令」はお辞儀をして神様にお願いする様子で、「雨」と組み合わせ、神様に願いが通じて「静かに雨が降り始める」様子を表す。

https://ichigoichina.jp/kanji/13/%E9%9B%B6

思わず笑んだわ。ヒカルが『気分じゃないの(Not In The Mood)』で歌ったのは

『雨、雨、どっか行け』

だったので、雨に降って欲しいと願うのと正反対だったんだなって。

私が前回タイトルで書いた“零す”は「愚痴を零す(ぐちをこぼす)」の意味だった。それこそスコッチをストレートで呷りながら「雨止まねーかな?」と益体無く独り言ちる感じですよね。クリスマス明けで体調悪いし友達は犬に噛まれてるし歌詞はできてねーしもうサイアク~…とか何とか言いながら、なんのかんので不幸とかじゃあない。「そういう日もあるさ」のあの精神。なんだか、『降り止まぬ真夏の通り雨』の時期から遷移してまた

「雨のいいところは、必ず止む、ってこと。そのうちね。」

https://www.utadahikaru.jp/from-hikki/index_115.html

の精神にまた戻ってきてる気がするな。(1999/6/8のメッセより)

ただ力強く未来を信じてたあの頃と違うのは、母を喪った絶望を潜り抜けてもなおそう思えているところ。またこの勢いで『生きてりゃ得るもんばっかりだ』って宣って欲しいかも。そう願うファンに対して「今はそんな気分じゃないの」と返してくれるとこまでが、なんというか、尊いなって、そう強く想像するわ。