無意識日記々

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異次元体験はスマートフォンとともに。

昨朝は「チケット購入のスマホの機種変更」の話をしたけど、コンサートに於けるスマホの重要性は日常生活同様非常にクリティカルだ。あれもこれもスマートフォンがないと始まらない。

さっきもちらっと5年前の埼玉公演の動画を観てたんだけど(多分夕方更新分にしたんだったか?)、そうなのよね、さいたま公演あたりから、観客席の皆がスマートフォンのライトを翳す行為を始めたのよね。あの、会場が星空みたいになるやつ。ヒカルさんも何これって驚いてたな。そこでもスマホ、大活躍なのですわ。

となると、そもそもチケット購入の段階でスマホ必須で、そして恐らく次の公演も『Laughter in the Dark Tour 2018』同様スマートフォンによる録音録画撮影はOKで、更にライト点灯まで恒例になるとするとほんにひっきりなしにスマホに頼る事になるね。モバイルバッテリーは必携といえよう。

ただ、どこで揺り戻しが来るかわからない。公演の録音録画も、とりあえず前回は試験的な導入という感じで、実際初めの頃の公演では(横浜辺り)アナウンスが徹底されておらず、反対に撮影禁止の指示もあったりしたとか。次は事前の通知が必要かと思うが、それが徹底しすぎて今度は公演中にスマホを翳す人だらけになると苦情が増えてまた撮影禁止に舵を取る事になるかもしれない。ここらへんは聴衆の良識が問われてしまうわね。もっとも、宇多田ヒカル公演は誰しも経験不足なので(本数自体が少ないからね)、様々な事柄が手探りになりがちというのは仕方がない面もあるわ。

スマホライトについても同様で、それなりのタイミングで多くの人がつけるのなら感動的なのだけど、例えばそれがステージ上の照明演出を妨げるとかになってくるとかなりマズい。わかりやすい例で言えば、ラフダクの『初恋』の静寂が訪れた時にスマホライトを点けてる人が居たら大顰蹙を買うだろう。なので恐らく、スマホライトの扱いについては公式側も使用を推奨することはしないのではないか。目に余るようだとこちらもスマホライト使用禁止のルールが出来てしまうかもしれない。

一方でヒカルは、聴衆からの好意に対して素直に賛意を表す方なので、こちらとしては「ヒカルが喜んでくれるのなら」という意識がはたらいてしまう可能性も結構ある。要はバランスなのだが何万人もが一夜一時一つところに押し寄せる中でバランスを説くのはなかなかに難儀な事だわね。頭の痛い話なのです。

結局は、ライブに参加することは「一緒にコンサートを“作る”行為」に参加することなので、お家でコンサートのDVDや配信を眺めているのとは根本的に異なるのだということをどれだけ認知して貰うかに掛かっている。手間暇掛けて気をつけて面倒なことをするのに一万円以上のチケット代を払うだなんて何てお前ら酔狂なんだとライブに行かない人からしたら思う所なのではあるが、そこで酔狂上等と叫び返したくなるほどに生で観るヒカルの歌唱は凄まじい。そしてとんでもなくかわいい。あとめっちゃ細い。まぁこればっかりは体験してみてくれとしか言えないわ。自分自身の肉体ごと伝説的な音楽家のパフォーマンスに呑み込まれていく体験は一期一会以外の何ものでもないのだから。