無意識日記々

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画質も未来もクリアになった?

連日の4KMV放流でこちらもテンション上がりっぱなしなのですが今宵は『何色でもない花』をフィーチャーした「君が心をくれたから」の最終話放送につき一旦休止。みんなテレビ観てねっていうサインでしょうね。

取り敢えずヒカルは今回の4K化企画に関しては「出来上がってきたのを観ただけ」という立場な模様。若い頃の自分の肌艶が露わになるだなんて、確かに正気では居られない、か。

確信はないけど今回音源差し替えは行われていない模様で、従来の192kbpsのまんまみたいだから、そこはちょっと観て聴いてしてる身からするとアンバランス。直後にハイレゾ音源やロスレス音源を聴いてお口直ししてます。

実現不可能というか、やっても盛り上がらなかっただろうからやらなくて正解だったんだけど、私としては初めてハイレゾ音源をリリースした時もこうやってプレミア公開みたいな事をしてくれてれば同じようなテンションで盛り上がっていたろうね。確かに、『Be My Last』まではハイレゾ相当のマスター音源は存在してなかったんだろうけど、今回の4K化も4:3のアナログ映像がソースだったりしてるかもしれなくて、やっぱりアップコンバート技術の進歩具合にそこは委ねなきゃいけなかったのかもね。

で思い出すのは、CDがこの世に出始めた1980年代後半の頃。当時の時点での旧譜は皆アナログレコード時代のアナログミックスだったから、その頃はそれらのアナログ音源をCDにリマスタリングする技術もノウハウも追い付いていなかった。結局、リマスター技術の進展と共にハイレゾ化も台頭し、市場規模は大きくないものの、アナログ音源のデジタル化はハイレゾにしてしまえば問題はなくなった。

今回のPV/MV4K化も、途中の高画質化をすっ飛ばしての着地点(Blu-rayでのリリースをしなかったってことね)。アナログ音源のハイレゾ化と似たような経緯だったのかなと思ってる。つまり、いいタイミングだったなと。初のベスト・アルバムの発売と、4Kアップコンバートに必要な生成AIの台頭が上手い具合に噛み合った、そんな時期になったといったとこかな。そこを逃さなかった嗅覚、一体誰のものだろう? あたしは全然その機運を捉える事が出来ていなかったので、素直に敬服してるとこ。

つまり、誰だか知らないけれど、今回の企画を嗾けた人が今後も@Hikki_Staffの一員として宇多田ヒカルのプロモーション計画に従事していってくれるのであれば、暫くは安泰というか、寧ろ以前より更に売れていくんじゃないかなという予感を、今回感じ取った。4K化企画自体はファンの間の盛り上がりで終わるかもしれないけど、時流を捉える嗅覚とそれを活かす発想力・企画力があるなら、あとはヒカルがいつどんな曲をリリースするか、そのポテンシャルの質をどれだけ理解できるかに焦点が当たっていくだろう。未来は、どうやら明るそうだ。勿論、一歩先か二歩先かはわからないから、そこは腹を据えてかなきゃならないけどね。