無意識日記々

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ゆみこさんなのでヒカルはこう呼ぶのです

でまぁ前回見たとおり、ヒカルって随分姿をくらましてた風に思われてるけど(盛んに“ 6年半ぶりの復帰”って言われてたからね)、実際にアウトプットのなかった年は2015年しかない。そしてその年は真ん中で出産してるから普通に産休だっただけだ。そう、結構普通。

「あれだけ稼いだんだから気が向いた時に仕事すりゃいいんだ、気楽だよね~」とも言われているのだろうが、こうしてみると責任感の強さに呆れるくらい。そりゃ無意識日記も書くネタに困らない筈だわね。

で。多分、その“6年半”に当惑していたのはファンよりも同業者たちの方で。その中でも、椎名林檎がその筆頭格だった訳だ。

彼女自身、ヒカルが帰ってくる事を熱望し復帰トキには熱烈歓迎で出迎えている。勢い余って(?)ヒカルの復帰作『Fantome』では『二時間だけのバカンス』というデュオ曲(いやデュエットか??)まで披露した。嬉しかったんだろうなぁ。

でそんな彼女が来月下旬に新譜を出すらしいんだが、普通に考えれば今度はヒカルがゲストとして招かれてないとおかしいよね?(笑)  ただ、普通に共演したのでは『二時間だけのバカンス』とカブる恐れがある。ファンは気にしないけどミュージシャンは気にするのだそういうの。一緒に歌うという以外で何か新しいコラボレーションがひかるちんとゆみちんの間に画策されていたらどうだろう。いや勿論普通に歌ってくれるだけでいいんだけどねぇ。一応ヒカルもこないだ『丸ノ内サディスティック』でトリビュート・アルバムに参加したんだし。嗚呼、遡ればゆみちんも『宇多田ヒカルのうた』に参加してくれてたよね。機は熟してる。宇多田ヒカルファンが買うとなればゆみちんの新譜の売上も増す。所属レコード会社? 何それ美味しいの? というわけで、ちらっと楽しみにしておこうかな。

年表を平成で書いてみただけのエントリ

オリコン平成ランキング」なるものが発表されて、ヒカルはシングルとアルバムの合算で10位でアルバム単体だと1位と4位と8位で、というお馴染みの内容だが、「平成という時代が終わるのでその総括で」と言われると何だか少し違う感覚が生まれてくるものだな。

平成は元年から31年まで。となると

平成10年 デビュー

平成11年『First Love』発売

平成12年 初全国ツアー

平成13年『Distance』発売

平成14年『DEEP RIVER』発売

平成15年『COLORS』発売

平成16年『ヒカルの5』『EXODUS』

平成17年『Be My Last』『Passion』

平成18年『Ultra Blue United Blog』

平成19年『Flavor Of Life

平成20年『HEART STATION

平成21年『This Is The One』『点』『線』

平成22年『Single Collection Vol.2』

平成23年『WILD LIFE』円盤発売

平成24年桜流し

平成25年『Kuma Power Hour』

平成26年『First Love』15周年

平成27年 出産と復帰発表

平成28年『Fantome』

平成29年『大空で抱きしめて』『Forevermore』

平成30年『初恋』と全国ツアー

平成31年『Face My Fears』

…という風になる。いつも西暦で把握してるのでなんか感じが変わるのよね。まさに平成のど真ん中を駆け抜けたアーティストの代表格のうちのひとりというのがよくわかる。なんでもいいが年表の数字書き換えただけなのに私普段より疲れてるのは何故なんだ(笑)。

このままヒカルは勢いを持続して新しい令和の時代へと突入する。次の時代も同じくらいの年齢で生前譲位があるとすればヒカルは令和の次の時代もまだ音楽家をやってる可能性が高い。歌ってるかは別として。さて、どうなりますやらですわね。まぁ、長生きはしないとな…。

リリースのフォーマットのバリエーション

相変わらずライブDVD/Blurayの発売が待たれる所だが、同日配信はあるのだろうか。

大体の人がテレビで円盤を再生するだろうし、音楽と違ってわざわざ配信で動画を購入するメリットは少ないように思えるが、自分の場合はそうでもない。

例えば、iTunes Storeで買った『In The Flesh 2010』をiPodに転送/ダウンロードしておけば、音源と同じようにポータブルで外でライブ音源を聴けるのだ。これが結構いい。自分の場合映像だとなかなか観ないのに音楽だけで楽しもうとすると手が伸びる機会が増えたりする。まぁ、それが習慣になっているからだろうけど。

今までもずっと「CDでライブアルバム出してくれないかなぁ」などと言い続けてきたが、ライブ動画が配信ですぐ買えるなら不完全ながらライブアルバムの代わりにはなってくれる訳だ。こちらの方が、ライブアルバムのリリースよりは望みがあるだろう。

ライブアルバムをリリースしようとするとそれ専用にマスタリングしなければならないのかもしれない。配信動画も似たようなものだとは思うが、映像作品としてはDVD/Blurayと同じモノなので少しはマシなのだと思いたい。

今なら、しかし、一方でアナログのリリースという金脈を発見しつつあるので、アナログ限定でライブアルバムを出すというトリッキーなアイデアも想定できてしまう。しかも、ライブフォトブックとセットで、だ。普通のCDのサイズではない、12インチのアナログレコードと同じ大きさのライブフォトブックとなればもうこれは立派な宇多田ヒカル写真集。勿論コアなファンしか買わないだろうが、他のアイテムよりお宝度がかなり高いものになるのではないだろうか。ちょっと欲しい。いやかなり欲しい。

リリースのフォーマットのバリエーションが非常に多い今、ファンのニーズを掘り起こせる新しいアイデアが必要になってくる。SONY/RIAの皆さんからあっと驚くようなリリースが今後ある事を期待したいです。

縋るように読み解いた場合

宇多田ヒカルさんも36歳、今や歳下のファンの方が多いんじゃないかという位になってるけどデビュー当時は15歳。圧倒的にファンは歳上だらけだった。故に幾ら“天才”とはいえそこは未成年の女の子。色んな危なっかしさを皆で見守る構図が出来上がっていた。

総体的にみると大した回数じゃないんだけど、本人が仕事に穴を空けるのを非常に厭う性格だった為1回々々がとても印象に残る。ライブ当日に具合が悪くなったりアルバム発売週に倒れたりとタイミングも影響してファンは事ある毎に「体調大丈夫かしらん」と心配するのが日常になった。

が、今言った通り今やファン層が推移しヒカルさんも“パイセン”である。歳下のキュートな女子たち(ついでに男子たちも)に生き方の規範を示したり憧れの対象になったり適切な助言を求められたりといった立場になった。つまり、我々歳上のファンたちとはその点に於いては眺め方が180°異なる感じになっている。

都合がいいことに、と言うと不適切なのだが、今やヒカルも人の親。母親業に休日無しを実感して生きている為「頼もしい大人」に否が応でもならなければならない。それもあってか2016年の復帰以降はそんなに心配されずに来てはいる。

とはいえ、人間そんなに急には変われない。無理してるんじゃないかと歳上のファンは心配する。それって余りにもそう過ごす時間が長すぎたから慣れきってしまって心配せずにいれる状況に寂しさを覚え始めてるんじゃないのと自分でも思うのだが、なんだ、ヒカルもたまには気を抜いて“頼り無い大人”で居たい時間もないのかな、と思ったりする訳だ。いつも下からキラキラ輝いた瞳で見上げられてるからって「矜恃!」と一言叫んで割り切って役割を演じれる、というタイプには、見えないんだよねぇ。ライブのMCは未だにあんなだし(笑)。

お母さんの居ない今、ヒカルは誰に甘えてるんだろう? それは、お母さんがまだ元気だった頃からの話でもあるので今更ではあるのだけど、『音楽が好き』というのを縋るように読み解いた場合そんな事も頭に浮かぶのだった。明日は明日の風が吹くんだけどね。今日はとても寒い雨の日なんだ。

出来るだけ、お静かに。

『音楽が好き』の一言が一日中頭を駆け巡っている。いや、鎮座している、かな? 占められてる、という感じだ。

私の一言目は「いいね」、二言目は「歌じゃないんだ」だった。では三言目はというと「新曲のタイトル?」でした。あるかな~?

日本語そのまま、というより英語で“I love music"とかフランス語で"J'aime la musique(ジェメ・ラ・ミュジーキ)"とかラテン語で"ut musica(ウト・ムジカ)"とか、そんなイメージね。(グーグル先生ありがとう)

Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI』では『Om Mani Padme Hum(オム・マニ・ペメ・フム)』なんていう一節が出てきた。チベット仏教における真言マントラ・ダーラニーであり六字大明呪と呼ばれる呪文なんだそうな。こう書いてても未だになんのこっちゃわからんが、呟くと何某かの御利益があるんだろうかな。

『音楽が好き』という一言も、特にヒカルから出たこの一言はこの『オム・マニ・ペメ・フム』と同じくまるで魔法の呪文のようである。予想でも期待でもないが、この一言からまた歌が生まれれば、それはとてもとても麗しいだろう。既に在る歌か、それともこれから在る歌か。こんな所でそんな事を言った位では壊れない幾重にも連なり寄り添い合った強い魂をそこに感じる。誰もが、ヒカルのこの一言を自分のことのように、いや、自分の人生の一部として言祝ぎ慶んだ。ツイートという方式でも勿論感動的ではあったが、いつかこの一言が歌になった暁には、マントラよりも強くて暖かい何かが生まれてくる。なので、今はそっと見守っていようと思う。出来るだけ、お静かに。